いつだって一人きりなんだろ
心が叫んでる 欲望の音
もう一度 話せたら 繋がれたら
ただ触れて
出典: まっさら/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
それでも彼らは、世界とは繋がっていないような気がしています。
僕等はいつも一人きり。
繋がりたいけど繋がれない。
ここで、「さらざんまい」第一話のタイトル「繋がりたいけど、偽りたい!」という気持ちが浮かび上がります。
心の底から湧き上がる繋がりたいという気持ち。
しかし、繋がりたいと思えば思うほど、願っている繋がりは遠ざかっていってしまうのです。
それは自分を偽りたいという気持ちがあるからなのかもしれません。
もういちどまっさらな気持ちで歌えたら。
そうしたら未来への糸口が見つかるような気がして、KANA-BOONは必死で歌い続けます。
「恋愛」と「繋がり」は似ている?
だんだん遠くなって
君を追いかけていく Wow
さんざんな世界で
君がただ笑ってる Wow
出典: まっさら/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
繋がりを求めて追いかける気持ちは、恋愛の感情に似ています。
遠ざかっていくと、追いかけたくなる相手。
そこにあるときには気が付かないものでも、いなくなってしまうと相手の大切さに気が付くのです。
ところが追えば追うほど遠ざかってゆく相手。
やがて自分に興味がない相手は、自分のことをバカにしだします。
なんてバカなんだ。
と、自分にまで嫌気がさしてきます。
追いかけているときにはたどり着けないのが「恋愛」。
もしかしたら「繋がり」も同じなのかもしれませんね。
まっさらな想いを伝えたい!
鳥の群れを見て考えること
行け鳥の群れ 遊泳街の上
連なって飛んでいく姿を見ていた
時計の目を向ける 余計胸は焦げる
重なって飛んでる姿を見ていた
出典: まっさら/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
ふと空に目をやると、当たり前のように群れを作って飛んでいる鳥がいます。
あの鳥はどうやって繋がりを見つけたんだろう?
それに比べて僕等はどうだ、時間だけが過ぎていくのをただ焦ってみているだけだ。
空を見て、自然と繋がりを見つけられる鳥がうらやましくも思えてきました。
繋がりたい!
誰だって一人きりなんだろう
心が嘆いてる欲望の音
気づけば 不確かな 繋がりでも
また求め
出典: まっさら/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
鳥も動物も簡単に群れを作っているのに、人間は一人きりで生きてゆくもののよう。
でも繋がりを求める気持ちはいつだってあります。
インターネットが普及して、全てがデジタル化している現代。
街に出ても、人と話すことなく買い物をすることができます。
高速の支払いも機械に変わっていたり、無人販売機のあるレストランもちらほら。
そんな時代だからこそ、人と人との繋がりを求めてしまうものです。
無人の薬屋さんから薬をもらうよりも、信頼するお医者さんから処方してもらった方が治りがよくなる。
そういう話を聞いたこともあります。
今一番大切になってきているのは繋がりなのかもしれません。
KANA-BOONにとっては、ステージと観客とのつながりでさえも大切なもの。
それが永遠に繋がっているという保証はないけれど、とても大切な繋がりなのです。
新たな繋がりを求めて、彼らはまた歩み続けます。
ただ走ってく
だんだん遠くなって
君を追いかけている Wow
繊細な憂いを
抱えたまま走っていく Wow
出典: まっさら/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
いつも同じファンが繋がっていてくれるとは限りません。
離れていくファンもいれば、やってくるファンもいる。
それは確実な繋がりとは言えません。
いつかは離れていってしまうかもしれない。
そんなちょっぴり寂しい気持ちを胸に抱えるKANA-BOON。
しかしそれでも前を向いて進み続けるしかありません。
どうしても繋がりたい!
誰だって一人の夜から
心の願いを 聞くものだろう
もう一度 話せたら 触れられたら
ただ触れて
出典: まっさら/作詞:谷口鮪 作曲:谷口鮪
本当にしたいことは何なのか、本当に大切な繋がりとは何なのか。
それを知る瞬間は、1人きりの夜のことが多い気がします。
お風呂に入っているときにふっと思いついたり、1人部屋でボーッとしているときに思いついたり。
人間には繋がりは大切だけど、1人でいる時間も大切。
大切な1人の時間に導き出した答えは、やはり「繋がりたい」でした。
恋人に触れるように、確かにそこにある繋がりをどうしても実感したいのです。