「Mr.Children」について改めて考えてみる

【Mr.Children/Mirror】自分を鏡に例えた歌詞!?歌詞に込められた意味を徹底解釈☆の画像

もはや説明不要の日本を代表するロックバンドMr.Children」。

元気が出るポップなメロディーと、勇気をくれる歌詞で多くのファンを獲得しています。

しかし90年代の彼らは今のようなスタンスではなかったようです。 

それには2000年代初頭に起きた、ある事件が関係しているのではないでしょうか。

いつMr.Childrenが変わったのか?

Mr.Childrenの転換期

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確かにMr.Childrenは2000年代に入って大きく舵を切ったように思えます。

特に大きな変化を感じるのは「シフクノオト」リリース前後でしょうか。

2004年に発表されたこのアルバムに収録されている曲「タガタメ」。

この曲では人間の「怒りや悲しみ」が世界規模で語られています。

それまでの彼らの曲はどちらかというと私的な曲が多かった印象でした。

櫻井和寿さんを襲った病

2002年、ボーカルの桜井和寿はある病にかかります。

小脳梗塞

場合によっては死に至るものでした。

その翌年無事に桜井さんは復帰を果たしバンドも活動を再開。

復帰後初めて公開された曲が「タガタメ」だったのです。

実はこの病が発覚する前から彼らに変化は訪れていました。

ですが「」を意識したことによって、より「」を実感したのでしょう。

それでは今回紹介する「Mirror」を発表した頃はどうだったのでしょうか。

「失われた10年」と「Mr.Children」

90年代後半の日本

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この時期をリアルタイムで経験していない若い人達。

彼らにとって1990年代は「失われた10年」として認識されています。

1980年代後半から続いた「バブル景気」の崩壊は1991年のことでした。

それから日本は経済の成長が「失われて」しまったのです。

しかし実際の生活はそこまで変わらない人もいたそうです。

そのような人達にはまた別の問題がありました。

バブルが崩壊して前に進めなくなってしまった日本を覆う空気。

それは「閉塞感」だったのです。

Mr.Childrenは元々暗かった?

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そんな1990年代にデビューをしたMr.Chirldren

デビュー当初の彼らは今のような雰囲気ではなかったそうです。

今では笑顔のイメージが強いですが、どちらかというと暗い青年達だったようです。

彼らはデビューして間もなく爆発的な人気を得ました。

Mr.Childrenは世相を上手く反映しているバンドである

以前このように指摘している記事を目にしたことがあります。

確かにそのように狙って書かれた曲もあるかもしれません。

しかしそれに加えて私はこうも思うのです。

彼らの雰囲気が図らずも当時の日本の空気とマッチしたのではないか」と。

アルバム「深海」について

深い海の底のような時期

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Mirror」が収録されているのは5thアルバム深海」です。

このアルバムは1996年に発売されました。

当時の桜井和寿さんは精神的にとても追い詰められていました。

元々明るい性格ではなかった彼は色々なことに思い悩んでいたそうです。

2009年に雑誌「Rockin'on Japan」でその頃を振り返っていました。

彼は世間が持つイメージと実際の自分の「ズレ」に違和感を感じていたようです。

さらにプライベートでも問題を抱えてたという桜井さん。

この頃は「死にたい」とよく口にしていたようです。