BLUE ENCOUNT【バッドパラドックス】歌詞の意味を徹底解釈！何を守りたいの？踊る真意に迫る

先ほど「道」という言葉が出てきました。

この詞で綴られている「青」とは青信号を表わしているのではないでしょうか。

青信号は進むことを意味します。

立ち止まっていた主人公が覚悟を決め、道を進み出すのです。

この部分は、この曲を聴いている人に対してのメッセージとしても受け取れます。

新たな未来へ進む主人公にとって、もう慰めはいらないという意味が詞から見てとれます。

最後の部分は、すでにいない君に未練があるということなのでしょうか。

そうではありません。

これは「君が生きていた証」を見つけ出すという意味だと思います。

そして、主人公が生き続けている現在こそが、君が生きていた証そのものなのです。

出会いというのは運命的な美しいものばかりではありません。

悲しい出来事や、苦しい出来事の中にも出会いは生まれます。

君と主人公はそうした、変わった境遇での出会いを経験したのでしょう。

これは辛さが生んだ出会いを前向きに捉えた詞です。

私たちも、これから起こる様々な出来事の中にある出会いを大切にしなくてはいけません。

それが例え辛い出来事の最中だったとしても、出会えたことを喜びましょう。

ラストのサビです。

最後の一文だけ今までのサビの歌詞と違っています。

1番のサビの最後では、夢の中にいる偽りの君の声が主人公には聞こえていました。

しかし、この最後の詞では、本当に君の声が聞こえています。

それは、心の中に君が生き続けているということに主人公が気づけたからです。

これまでの思い出の中にいる君は偽りでもなんでもありません。

主人公は君がいない現実や未来ばかりを見て絶望していました。

しかし、主人公が人生を突き進む決意をしたことで、思い出の中の君と再会することができたのです。

主人公が生き続ける限り、思い出の中の君も生き続けます。

そんな主人公の絶望と再生の物語が【バッドパラドックス】には描かれているのです。

この【バッドパラドックス】には聴き手に考えさせる『葛藤』が描かれています。

1番の歌詞では君が瀕死の状態で現れますが、これは君が自ら命を絶とうとした結果なのではないでしょうか。

君は心の傷を負っているといったような描写も見受けられます。

そして、主人公は葛藤するのです。

君が選んだ「死という自由」を尊重するのか、それとも「生きるという辛い現実」に引き戻するのかを。

現実に引き戻そうと願うのは、主人公自信の幸せのためでしかありません。

はたして君はそれを望んでいるのでしょうか？

君には自由になってほしい、でも不自由な現実で生き延びてほしいという矛盾が生まれています。

これこそが曲目の【バッドパラドックス】に繋がるテーマなのではないでしょうか。

誰もが思う「生きてほしい」という気持ちは、必ずしも良い結果にはならないのです。

ポップな曲の中に隠された深いテーマ性を意識しながら、もう一度聴き直してみましょう。

ぜひ、あなたが思う正解を考えてみてください。

【バッドパラドックス】はYouTubeの公式チャンネルからMVが公開されています。

再生数も爆発的に伸びており、非常に注目されているMVです。

このMVの内容もパラドックスを意識して制作されています。

メンバー同士が自分の担当楽器を交換して演奏しているシーンがまさにそうです。

2分割されているシーンでも、右と左で正反対のことをしています。

歌詞のテーマであるパラドックスを意識させる仕掛けが満載で、観ていて飽きない内容です。

歌詞の内容を理解してから観ると、より楽しめるかと思います。

楽曲と合わせてチェックしてみてください。

今回はBLUE ENCOUNTの【バッドパラドックス】の紹介をさせていただきました。

『決断』と『葛藤』という2つのテーマから歌詞の解釈を進めていきましたが、いかがだったでしょうか。

辛い壁にぶち当たっている方には、前に進む力を与えてくれる楽曲だと思います。

ぜひ、友人や家族にもススメてみてください。

最後にOTOKAKE内の関連記事を紹介させていただきます。

下記の記事は、BLUE ENCOUNTの【はじまり】の歌詞解説記事です。

青春時代を後押しする応援ソングとなっており、バンドの魅力が詰まった楽曲となっています。

ぜひ、チェックしてみてください。