今のように週休二日制ではなく、週に1日しかない時代。
疲れた顔をした人が多かったのでしょうか? ガンバレと励ます言葉が繰り返しつづられています。
そして曲は都会のキリキリした空気を感じられます。
のちに栄養ドリンク「リゲイン」のCMソングとして本木雅弘が歌いヒット曲になりました。
原曲「夢の中へ」
1973年3月1日 にリリースされました。
休むことも許されず
笑うことは止められて
はいつくばってはいつくばって
一体何を探しているのか
出典: 夢の中へ/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水
明るい感じの曲調、始まりもタイトルもふわっとした印象です。
歌詞を読み進めると大人たちががんばっている姿を書いています。
そして、社会を風刺するかのようなグサっと、ハッとさせられる一文も含まれています。
これだけだと救いのない気持ちになりすが、こう続けるのです。
探すのをやめた時
見つかる事もよくある話で
踊りましょう 夢の中へ
入ってみたいと思いませんか?
出典: 夢の中へ/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水
と一度現実に引き戻しながらもすぐにふわふわした夢の世界に連れていってくれます。
原曲「ダンスはうまく踊れない」
ひとりきりではダンスはうまく踊れない
遠い なつかしい あの歌
私 夢色のドレス
あなた 限りない笑顔で
足を前に 右に 後 左
風のように 水の様にふたり
時を 忘れて 時の間を
出典: ダンスはうまく踊れない/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水
こんな曲を30分で書き上げられるなんて、さすがの才能です。
そしてよほど彼女を魅力的に感じていたのでしょう。 この歌詞にせつなさと慈しみを感じます。
女性目線で書かれた詩のようで当時の彼の心情にもあっていたのではないかと思います。
最初は「ダンスはうまく踊れない」といっています。
そして、最後は「今夜1人で ダンスをうまく踊りたい」となんともいじらしく感じます。
石川セリさんとても綺麗な方です。気を惹きたくなる気持ちがわかります。
1980年代
1980年代後半に向かえるバブル経済により勢いを感じられる時代です。
1989年には元号が平成に変わり、変化に富む10年になります。
原曲「クレイジーラブ」
1980年11月21日にリリースされました。
粋で悲しい クレイジーラブ
愛されていても
私 1人が幸福を
胸に飾るだけなの
出典: クレイジーラブ/作詞:井上陽水 作曲:井上陽水
曲名を訳すと狂った愛という言葉になります。
だからといって、激しい言葉や感情表現を示すような歌詞ではありません。
自分の感情が満たされることで見返りを求めていないように思います。
そんな歌詞をつむげるというのは彼の人間性からくるものなのかもしれません。