自分自身の力で自身を支える

当たり前のようなことですが、大切なことです。

誰も自分の体重を支えてはくれないように、自分の運命も自分で支えるべきもの。

そのために私たちは立ち上がり続けるべきなのです。

それは、目の前にある目標を叶えるため、志を遂げるために。

例えば、野球のピッチャーなら、次の投球をするため。

そしてヒーローならば、世界を救うために。

悲しみが世界を覆いつくさないために、ヒーローは何度でも戦います。

それには、まず何よりも、自分の力で立ち上がらなければなりません。

その最初の一歩の大切さを描いたリリックです。

輪廻する心と目標とする存在

メリーゴーランドのように

Merry-Go-Round
Revolving around
ずっと背中を見て
いつだって憧れて
でも近づけない

出典: Merry-Go-Round/作詞:Kamikaze Boy Jean-Ken-Johnny 作曲:Kamikaze boy

メリーゴーランドは、回転します。

ぐるぐると、巡り巡って戻ってくるように、想いは巡るのです。

例えば、誰かの背中に憧れて、その姿を目標とします。

そんなふうになりたいと思えば、誰でも、そのための努力を重ね続けるでしょう。

何度も努力して、少し成長したと思う、けれどあの目標の人に近づいている気がしない。

努力を重ねれば重ねるほど、その背中は遠くに感じてしまう。

届かなくて、諦めようかと思うけれど、やはり憧れの姿を見ると、気持ちが戻ってくる

そんな気持ちが巡る様を、メリーゴーランドになぞらえた。

この楽曲を作成したボイさんこと、Kamikaze Boyはインタビューで明かしています。

憧れの存在の尊さ、そしてその高さ。

さらに自身の力の差を自覚した様子が描かれたリリックです。

目標とする存在

MAN WITH A MISSION【Merry-Go-Round】歌詞を解釈!あなたの存在に迫るの画像

失って 抗って いつの日か
あなたの様に笑いたい
And now it's our round

出典: Merry-Go-Round/作詞:Kamikaze Boy Jean-Ken-Johnny 作曲:Kamikaze boy

闘い続けることで、全てを守ることができたら、どんなに素晴らしいでしょう。

しかし、そうはいかないもの。

どれだけ必死に闘い続けても、全てを守り切れるものではありません。

とても大切なものでも、失うこともあります。

失くしたくなくて、対抗しているにもかかわらず。

無くなってしまうこと、そこに対抗することは、言葉にするよりもずっと苦しいことです。

しかしその苦しい先で、笑顔を見せてくれる人はいた。

それこそが、憧れの背中の存在だったのでしょう。

闘いの先に、何かを失い対抗する苦しみを味わっても「あなたの様」に自分も笑顔でいたい。

そのためには、今こそ自分達が闘う番だと決意しています。

あなたとは誰の事?その存在に迫る

未来で笑って泣くために

MAN WITH A MISSION【Merry-Go-Round】歌詞を解釈!あなたの存在に迫るの画像

Merry-Go-Round
Revolving around
きっと未来で 僕たちは
戦って打ち克って
笑顔で泣いている

出典: Merry-Go-Round/作詞:Kamikaze Boy Jean-Ken-Johnny 作曲:Kamikaze boy

メリーゴーランドのように、憧れの背中に追いつけない自分自身の葛藤の中でも、前に進みたい

例え自分が、憧れの存在の様に中心的存在になれなくたって。

その周辺で回っているとしても、構わない

今は、手が届かないことを悔やむよりも、歩みを進め、苦しくても立ち上がろう。

きっとそうやって、今という一歩を諦めなければ、未来がある。

その未来で、自分達は困難を乗り越えて、自分の弱さに打ち克っているだろう。

そのためには、今を立ち上がらなければならないという心の強さが描かれています。

きっと、今を立ち上がるからこそ、先の未来で笑顔でいられる。

涙は、不安な時よりも、安心した時に出るもの。

つまり「笑いながら泣ける」のは、安心できる世界で笑い合ってることといえます。

リリックが表現するのは、困難な今を乗り越えて、仲間と笑いたいということかもしれません。

今は俺たちの出番!

いつだって 今だって 立ち上がり
あなたの様に守りたい
And now it's our round

出典: Merry-Go-Round/作詞:Kamikaze Boy Jean-Ken-Johnny 作曲:Kamikaze boy

不器用だけど、気付いてしまった正義感を胸に抱き、立ち上がった自分。

その自分の前には、憧れの「あなた」という存在がいました。

強く、勇敢で、その背中をずっと見て憧れてきた存在。

なりたいと思って努力するけれど、全然近づけないその存在は大きかった。

今、自分の出番がやってきました。

憧れの存在のように、自分も守るべきものを守り続けたい。

それは、遠い未来ではなく今だってそうです。

どんな困難も、強敵にさえ、必ず立ち上がって闘い抜く。

今は、自分が闘う出番なのだと自らを鼓舞しています。

クルクル回るメリーゴーランドのように、揺れ動く感情を抱えて、前に進もう。

それは、自分が信じる正義を貫くために必要なことでもあります。

今も憧れる「あなた」を胸に、自分の足で立ち、闘う決意を感じるリリックです。

まとめ