『いい日旅立ち』の歌い出しは、冬の終わりを舞台にしている様子。
過去の日々で夢見た出来事を、思い出しているのがうかがえます。
そこから「帰らぬ人達」というフレーズがあり、今はこの世にいない親しい人たちに思いを馳せているようなイメージ。
最後のフレーズからは、一人で旅出る決意をしています。
おそらく「一人で生きていく」と言ったような意味合いで、「旅に出る」を用いているのだと思われます。
サビ
ああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 夕焼けをさがしに
母の背中で聞いた歌を道連れに
出典: https://twitter.com/alan_bot/status/923780639718912001
歌い出しで旅に出る決意をしていますが、その理由の一つとして「私を待っている人がいる」とあります。
ここでは歌い出しで出てきた「過去の人」を振り切り、新たな親しい人を求める様子を感じます。
そして「過去の親しい人」には母親という存在も含まれており、彼女もこの世にはいないことが想像できます。
2番歌い出し
岬のはずれに 少年は魚つり
青いすすきの小径を 帰るのか
私は今から 想い出を創るため
砂に枯木で書くつもり"さよなら"と
出典: http://www.3131.info/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E7%99%BE%E6%81%B5/%E3%81%84%E3%81%84%E6%97%A5%E6%97%85%E7%AB%8B%E3%81%A1/
2番歌い出で出てくるのは、釣りをする少年の姿。
釣れたのかは定かではありませんが、すすきが生い茂る細い道を歩いて帰る様子はなんだか哀し気です。
そこから続く歌詞で語るのは、これからの未来。
新しい未来を作るため、過去との決別をする様子が見えます。
2番サビ
ああ 日本のどこかに
私を待ってる人がいる
いい日旅立ち 羊雲をさがしに
父が教えてくれた歌を 道連れに
出典: http://www.3131.info/%E5%B1%B1%E5%8F%A3%E7%99%BE%E6%81%B5/%E3%81%84%E3%81%84%E6%97%A5%E6%97%85%E7%AB%8B%E3%81%A1/
2番サビでも1番同様、自分を待ち望む誰かのために旅に出る決意のフレーズ。
その後は父親という一言が出ており、どうやら両親は既にこの世にいないのもうかがえます。
まとめ
『いい日旅立ち』はタイトルから見ると前向きな再出発といった印象が強く、比較的祝い事で用いられるナンバー。
しかし歌詞を深読みするとこの世にはいない存在に思いを馳せた切なさや、過去との決別が表現されており楽曲のテイスト同様の哀愁漂う内容。
作詞した谷村新司自身も、「歌詞を読めば、祝い事で使えるような内容ではない」と語っています。
ですがイメージが定着しきった『いい日旅立ち』は、これからも新しい出発をする人々に向け歌われていくのでしょうね。
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