僕なんか生まれなきゃよかったの? 傷付いた心が言う
そう思わせるのが奴らの狙いだ 負けるな少年よ

心を休めることすら 許してもらえなかったんだな
もう少し遊べ 抜くとこは抜いていけ 楽しいことだけを選べ

出典: 少年であれ/作詞:高橋優 作曲:高橋優

歌い出しからいきなり重いですが、少年に語りかける口調が優しくも力強く「負けるな!」というエールが聞こえてくるようで力をもらえます。

抱えきれない痛みは 抱えなくて別にいい
無理に苦しむ必要がどこにある? 誰しも気ままで元々
羽ばたける鳥のように 海を跳ねる魚のように
その遊び場で 誰よりも自由に 笑える少年であれ

出典: 少年であれ/作詞:高橋優 作曲:高橋優

ついつい悩みを抱えてしまいがちな時、一人で悩まなくてもいいんだ、投げ出してもいいんだ、と言ってもらえたら、気持ちがふっと楽になりますよね。

高橋優さんの歌詞には、日陰で人知れず頑張っている人や、苦しんでいる人に手を差し伸べてくれるような温かさで溢れています。

8位:駱駝

「駱駝」は、インディーズ時代のミニアルバム「僕らの平成ロックンロール」に収録されています。

メジャーデビュー後のアルバムでは、2015年に発売されたベストアルバム高橋優 BEST 2009-2015 『笑う約束』」にも収録されていますから、今でも聴くことができますよ。

ベストアルバム歌詞カードにはインディーズ時代のエピソードなども載っているので、当時を思い浮かべながら聴くことができておすすめです。

僕らの平成ロックンロール
高橋優
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「大人はバカだから」という歌詞が入っているため、インディーズ時代に路上ライブで歌っていたら、知らないおじさんに怒られて恐かったというエピソードがあるようです。

それくらい歌詞は尖っていますが、だからこそ高橋優さんらしさが詰まった名曲になっています。

そして尖っていると言っても、ただ文句を言っているわけではなく、世の中の理不尽さに対する怒りなので、「これ、自分のことかも?」「よく言ってくれた!」と共感してしまうのが大きな魅力です。

子供みたいに笑えるかい? 飾るんじゃなくてありのまんまで
行く人も来る人も干乾びてんだ 可哀想だ

出典: 駱駝/作詞:高橋優 作曲:高橋優

人を好きになることも 人を嫌いになることも
絶え間のないリバーシ 挟まれて裏表
手を出されることだってあるから 大人はバカだから
僕らは笑おうぜ 僕らは笑おうぜ

出典: 駱駝/作詞:高橋優 作曲:高橋優

子供の目線に立った歌詞が、世の中の理不尽さに負けるな!というエールに聞こえます。

道行くおじさんに怒られてしまうのも無理はない気はしますが、大人だって間違えますし、子供だって自分の頭でちゃんと考えることができます。

周りに流されることなく、自分の道を進んでほしいという、高橋優さんの願いでもあるのかも知れませんね。

人を好きになることも 人を嫌いになることも
絶え間のないリバーシ 挟まれて裏表
手を出されて泣いたっていいから 世間体なんてカスだから
僕らは笑おうぜ 僕らは笑おうぜ

出典: 駱駝/作詞:高橋優 作曲:高橋優

ついつい、世間体を気にしてしまうものですが、だからこそ窮屈さを感じてしまいますよね。そんな時には「駱駝」を聴いて、自分の殻を破ってみるのもよいかも知れません。

7位:旅人

「旅人」は、両A面シングル「パイオニア/旅人」に収録されていて、映画「東京難民」の主題歌に起用されています。

傷つく人に出会って
自分の傷の意味を知った
痛み分かち合えるって 光に思えた

始まりも終わりも知らされず 誰もが今を歩いてる
巡り会う命の繋がりを人は愛と呼ぶ

出典: 旅人/作詞:高橋優 作曲:高橋優

人は一人では生きていけないとはよく言いますが、人と巡り会うことで愛を知り、傷つけることや傷つけられることの痛みを知ります。

時に笑い合い、時に傷つけ合いながら生きていく、人間の悲しさと温かさを同時に歌っているような、深い歌詞が印象的ですね。

生まれてくるときは皆一人
息絶えるときも一人
寄り添った思い出の欠片を幸せと呼ぶ

出典: 旅人/作詞:高橋優 作曲:高橋優