SHISHAMO「ほら、笑ってる」とは?
頑張る女性に寄り添うMVに注目!
電車で眠る姿や、街角を歩く姿、そして、夜眠れずに何かを考え込む姿など、MVに映し出された女性の姿は、疲れているように見受けられます。
しかし、曲の最後で、空を見上げている女性はとても清々しい表情です。
頑張っている女性にうまく行かないことが多くても、たまには息抜きもして、自分を大切にと語りかけてくれるようなMVですね。
映画『ミックス。』でSHISHAMOが初の映画主題歌書き下ろし!
映画のために曲を作ったのは今回が初めての経験というSHISHAMO。
2014年「君と夏フェス」のスマッシュヒットから一気に音楽シーンを駆け上がった彼女たちは、映画主題歌のオファーに最初は驚いたとか。
しかし、初めてながら楽しんで作れたという主題歌の「ほら、笑ってる」は、『ミックス。』から感じ取った「生きていて良いことばかりじゃない、上手くいかないこともある」というメッセージから書いた曲だそうです。
また、同シングルに収録されている「サボテン」も映画挿入歌で、新垣結衣演じるヒロインが走っているシーンをイメージし、疾走感を大事にして作ったというようなことをインタビューで語っていました。
SHISHAMO「ほら、笑ってる」の歌詞を紹介!
空回ってつまずいて傷だらけの私
空回って つまずいて
私はいつだって傷だらけなの
だけど走り続けなくちゃいけないのは
一人じゃないこと 知ってしまったから
出典: ほら、笑ってる/作詞:宮崎朝子 作曲:宮崎朝子
人一倍頑張っているのに、空回りしてしまっていつも損な役回りを演じている女性がこの曲の主人公の「私」ですね。
しかし、それでも頑張り続けるのはのは、自分を想ってくれている人がいることがわかったからだという歌い出しの歌詞。
物語の始まりのように、どんな人と出会ってそんな気持ちになれたのか、変われたのかと知りたくなるような冒頭部分ですね。
続きを見ていきましょう。
頑張っても報われない自分が恥ずかしい、それを恥ずかしいと思う自分も
恥ずかしくて 繕ったりしてた
頑張ったつもりなのに報われなかった自分を
恥ずかしく思ってた
そんな自分が嫌だった
出典: https://twitter.com/Faith_nico_38/status/923534968185225216
学生時代の文化祭や体育会など、真面目に頑張るタイプの人って誰かしらいましたよね。
そういう人のことをみなさんはどう思いますか?
かっこ悪いと思っていた人もいるでしょう。
この部分の歌詞では、「頑張ったつもりなのに報われなかった自分」が恥ずかしいと思って隠していたと歌われています。
報われないということは、結果が出ないということ以上に周りの人にその頑張りを認めてもらえないという意味合いが強いのではないでしょうか。
精一杯頑張ったなら、報われないのは自分だけの問題ではない部分もあるので、どうしようもない部分もありますよね。
そして、本当は「私」もそれをわかっているのです。
頑張ったなら堂々としておけばいいのに、それを恥ずかしいと思っている自分も嫌だと。
実際には一生懸命頑張っている姿を見てそんなふうに笑う人のことなんて気にすることなくて、自分が自分の頑張りを認められれば良いのですが...、なかなかそうも行かない現実とそこにある感情が見事に描かれている歌詞ですね。