本当のタフとは

You better run, you better do what you can
Don't wanna see no blood, don't be a macho man (Woo!)
You wanna be tough, better do what you can
So beat it, but you wanna be bad

出典: Beat It/作詞:Michael Jackson 作曲:Michael Jackson

“走った方がいい 自分ができることをやるんだ

血は見たくない マッチョマンになるなよ(さあ!)

タフになるんだ 自分ができることをやる方が良い

だから失せろ、でもお前はワルでいたいんだな”

 

ワイルドで強い男が本当にタフなのか…

ここでははっきりとマイケルが「暴力で解決するのはタフじゃない」と言っています。

根気強く平和的な解決ができる方がよっぽどタフだと言いたいのでしょう。

また、「お前ではあっという間にやられてしまうから、さっさと逃げた方がいい」とやんわり諫めているとも受け取れます。

自己顕示欲に流されるな

Just beat it, beat it, beat it, beat it
No one wants to be defeated
Showin' how funky and strong is your fight
It doesn't matter who's wrong or right
Just beat it (Beat it)
Just beat it (Beat it)
Just beat it (Beat it)
Just beat it (Beat it, uh)

出典: Beat It/作詞:Michael Jackson 作曲:Michael Jackson

“ただ失せろ、失せろ、失せろ、失せるんだ

誰だって負けたくはない

どれだけファンキーで喧嘩が強いのかを見せたいだろう

誰が悪くて誰が正しいのかなんて関係ない

ただ失せろ(失せろ)

ただ失せろ(失せろ)

ただ失せろ(失せろ)

ただ失せろ(失せろ、さあ)”

 

勝ち負けにこだわって命を落としたり、傷つくのはやめろと言いたいのでしょう。

負けたくないのは相手だって同じ。

もし、喧嘩に勝ったとしても本人や仲間からの報復があるかもしれません。

暴力の連鎖が続いてキリがない状態になるのです。

捕まえられる前に逃げろ!

大人になれと諭している

They're out to get you, better leave while you can
Don't wanna be a boy, you wanna be a man
You wanna stay alive, better do what you can
So beat it, just beat it (Woo!)

出典: Beat It/作詞:Michael Jackson 作曲:Michael Jackson

“ヤツらはお前を捕まえに出ている、できるだけ離れていると良い

子供になろうとするな 大人の男になるんだ

生きたままでいたいなら、できることをやる方が良い

だから失せろ、ただ失せろ(さあ!)”

 

 

チンピラから恨みを買ってしまったのか、後を追われている状態に。

どうやら喧嘩相手は危険な相手だったらしく、命が奪われる可能性も出てきました。

主人公は若い男に「冷静に考えて争いを避けろ、大人になれ」と言っているのです。

このままみすみす殺されてしまうのを見捨ててはおけないと思ったのでしょう。

熱心に彼を説得しています。

さらに説得

You have to show them that you're really not scared (Woo!)
You're playin' with your life, this ain't no truth or dare
(Woo!)
They'll kick you, then they'll beat you, then they'll tell you it's fair
So beat it, but you wanna be bad

出典: Beat It/作詞:Michael Jackson 作曲:Michael Jackson

“お前は自分が本当に怖がっていないってことをアイツらに思い知らせてやるんだ(さあ!)

人生を楽しむのさ これは真実でも挑戦でもない(さあ!)

ヤツらはお前を蹴り飛ばす そして殴るんだ それから奴らはお前に「これは公平だ」と言うだろう

だから失せろ、でもお前はワルでいたいんだな”

 

動物相手でもそうですが、怖がっているところを見せてしまうと攻撃されることがあります。

恐らく弱いから自分でも勝てそうだと思ってしまうからでしょう。

または悲しいことに弱いものいじめをしたいという気持ちがムクムクと湧いてくるからかも。

相手はこちらの理屈が通じる相手ではありません。

一方的にやられてしまうだろうから、もし、喧嘩を売られたとしてもグッとこらえて受け流す方が賢いと言っているのです。

まだまだこれから楽しい人生が待っているのに、棒に振るのは愚かだと…

最後に

実は平和的な曲だった!

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