小室哲哉の歌詞は、音に乗せることを優先して言葉を当てはめている印象が強いものです。

そのため、正確に意味を取ろうとするとやや難解に感じますが、ここでも朝日と夕日という言葉には抽象的なイメージがあります。

朝も夜も、つまり「いつも」といった意味なのではないかと思われます。

後半の、励ましたり、逆に慰められたりと言った関係性には、アーティストプロデューサーという安室奈美恵と小室哲哉のつながりが重なって見えます。

出会いや別れや
喜び悲しみ
交錯拡散
伝わってまた忘れてゆく

出典: How do you feel now?/作詞:Tetsuya Komuro 作曲:Tetsuya Komuro

ここには、25年という長い歳月にあったさまざまな出来事への思いが込められている気がします。

辛いこと、楽しいこと、色々な人との交流を経て今があると言っているのかもしれません。

あなたの声とわたしの声と
記憶を辿って重なって
また消えて
走り続けた
Brightness
Darkness

出典: How do you feel now?/作詞:Tetsuya Komuro 作曲:Tetsuya Komuro

2人の声は重なることもあれば、消えることもあったけれど、常に前を向いて進んできたという歌詞です。

BrightnessとDarknessは光と闇を意味します。

良い時も悪い時も、全力で努力し続けた安室奈美恵を賞賛しているのでしょうか。

「How do you feel now?/安室奈美恵」○年ぶりの小室プロデュース楽曲!【歌詞アリ】の画像

大声で叫んだ
みんなで叫んだ
どうしてあんなに
未来を気にせずに
笑った語った
遊んだ荒ぶった

出典: How do you feel now?/作詞:Tetsuya Komuro 作曲:Tetsuya Komuro

若い時には、情熱のままに突っ走ることもあるものですよね。

今となっては、どうしてそんな気持ちになったのか不思議でもあるけれど、ちょっと荒れたことも良い思い出になったと言っているようです。

今日は飲もうよ
今日は踊ろう
どんな希望を願うだろう
祈るだろう
あなたの足跡
わたしの寄り道
愛とか夢とか
簡単なものじゃなく

出典: How do you feel now?/作詞:Tetsuya Komuro 作曲:Tetsuya Komuro

久しぶりに会った2人が、今夜は飲み明かそう!と言っているようですね。

今までの道のりは複雑で、これからの道も単純ではないけれど、今は楽しく語って踊りたい気分なのでしょう。

気になる英語歌詞の和訳も!

地球は今日もRound and Round
Day by Day
うずまく記憶と
Cry and smile
All through the night

出典: How do you feel now?/作詞:Tetsuya Komuro 作曲:Tetsuya Komuro

和訳を混ぜると下記のようになります。

“地球は今日もひたすら回る 毎日毎日

泣いたり笑ったり 一晩中”

突然、地球が出てきて規模が大きくなりますが、これは何があろうと時間は進んで行くという意味ではないでしょうか。

たくさんの思い出の中には、色々な感情が込められているとも言っています。

そうしてわたしと
あなたの歴史から
思い出 まぶしい
ラブストーリー
ラブヒストリー

出典: How do you feel now?/作詞:Tetsuya Komuro 作曲:Tetsuya Komuro

ここでははっきりと「歴史」という言葉を使っています。

2人がタッグを組んでいた頃の思い出が浮かんでいたのかもしれません。

「How do you feel now?/安室奈美恵」○年ぶりの小室プロデュース楽曲!【歌詞アリ】の画像

歌詞から読み取れることは…

「How do you feel now?」の歌詞には、小室哲哉が安室奈美恵の歴史を賞賛しているような言葉がたくさん表れていました。

同じ時代を共に走った仲間として、またアーティストとしての彼女を尊敬していることが感じられます。

往年の小室ソングが少しソフトになったような明るいテンポも、今の安室奈美恵に相応しい楽曲という感じです。

安室奈美恵の引退までを見守ろう

全盛期の小室哲哉がプロデュースした多数のグループやアーティスト達は小室ファミリーと呼ばれましたが、ブームが去った後も安定した人気を保っているのは安室奈美恵だけと言っても過言ではありません。

ちなみに、19歳の頃の小室プロデュースの楽曲「SWEET 19 BLUES」には、「(今が)一番な時」という歌詞があります。

しかし、安室奈美恵が旬でない時などあったでしょうか?

引退は非常に悲しいニュースですが、25年間、時代の先頭に立って走り続けてきた歌姫の花道を、最後までしっかりと見守って行きましょう!