名言を残した偉人たちの言葉を借りて、自分が生み出したように語る人のことを笑っている一方、実は自分も同じように誰かの受け売りの言葉を使っていることに気がつきます。
経験豊富で世間的に偉い立場の人の表現を引用すると、やはり説得力があって、最もらしいと相手に感じさせることができると思うからかもしれません。
誰かの考え方に影響を受けて真似るだけでなく、そこに自分らしさを加えて自分の言葉を作り上げたいと気がつくのですね。
とにかく前だけは向いておこう
僕を手放すのは僕だ
胸に強く言い聞かせた
後ろ指さされても 前だけを向けるよな?
出典: だから僕は僕を手放す/作詞:杉本雄治 作曲:杉本雄治
思い込みに囚われている自分自身を救い出すのは、他人ではなく自分しかいないのです。
自分らしさを取り戻すために起こす行動を周りからジャッジされることがあっても、決して屈せず前向きに進んで行こうと自分を励ましています。
世界が残して来た足跡を
辿るより刻む方がいい
自分が信じた道なら
迷わずに行けるよな? 大丈夫
出典: だから僕は僕を手放す/作詞:杉本雄治 作曲:杉本雄治
偉業に憧れ、先人と同じことを成し遂げることもいいですが、自分らしい道を追求して新たな歴史を作り出すことを目指して進みたいですね。
妥協する日々
大人になった僕らは 分かち合うのが面倒で
空にならない代わりに 満たされることもない
出典: だから僕は僕を手放す/作詞:杉本雄治 作曲:杉本雄治
幼い頃はやりたいことに夢中で、目標までの困難など気にすることもなく、いつでも全力でした。
しかし、大人になるにつれて、要領よく物事を済まそうとする気持ちの方が強くなり、完全に納得がいかなくても適当なところで手を打つようになります。
いつの間にか妥協を優先してしまうようになり、完全に満たされることも空になることもない、曖昧な状況に甘んじて過ごすようになってしまいます。
その場しのぎで並べた言葉を
いつも悔やんでいるのは
気づいて欲しい ほんとの自分がいるから
出典: だから僕は僕を手放す/作詞:杉本雄治 作曲:杉本雄治
取り繕って場をやり過ごすことには慣れているけれど、どこか心に引っかかるものが残ってしまう…。
本当はノーを言いたいけど、イエスと言ってしまう。
その答えが心の底で燻るのを感じるということは、自分の気持ちを押し殺しているからということでしょう。
埃をかぶった「自分らしさ」に
挟まれたままの栞
開いたら 懐かしい言葉が今リセットしていく
出典: だから僕は僕を手放す/作詞:杉本雄治 作曲:杉本雄治
昔好きだった小説を久々に読んでみると、知っている内容なのにワクワクすることはありませんか?
ストーリーの面白さに魅かれることはもちろん、なぜこの小説が好きだったのか、自分の本質を再発見するからかもしれません。
好きな場面が描かれているページに栞を挟んだままだったのでしょうか。
懐かしい言葉が自分らしさを取り戻していくのを手伝ってくれます。
自分らしさを取り戻せ!
僕を手放すのは僕だ
誰の言葉も動かせない
後ろ指さされても 前だけを向けるよな?
正解が何もない世界でも
問題は無限に溢れてる
きっと間違いもないから
迷わずに行けるよな? 大丈夫
出典: だから僕は僕を手放す/作詞:杉本雄治 作曲:杉本雄治
これという絶対的な正解は存在しない世界では、常に不可思議な出来事が起こり続けています。
その度に、間違いでもないベストに近い正解を探し、迷います。
たとえ何を選んでも、良い方向に行くと信じて進みます。
傷つかないように 守ってきた自分が
重ねたその理論武装が
重い鎧になってた 身動きさえも出来ない
錆びた言葉を 脱ぎ捨てて眩しい明日へ
リセットして
出典: だから僕は僕を手放す/作詞:杉本雄治 作曲:杉本雄治
自分らしさを隠してきたのは、自分自身を守るためでもありました。
しかし、あまりにもガードを固くしすぎて、身動きできないほどになってしまいます。
自分を守るために偽って作り続けてきた殻は、簡単に破ることはできませんが、少しずつ変化を起こして本来の姿に戻って行こうとしています。
今まで自分を偽ってきたけれど、いつでも1から再スタートすることができるということを「リセット」という言葉で表していると思います。