別れ際、「幸せになれよ」と言う言葉を言われたら。
女性は頷きながら、突き放されたような気持ちになるのではないでしょうか。
女性から男性に「お幸せに」という言葉をかけるとき。
その相手は全くの他人か、もう終わってずいぶん時間が経過した恋人か。
そのどちらかであることが多いのではないでしょうか。
男性がその言葉を別れ際に言うときは、女性のときとは少し違うようです。
そこでは贖罪の気持ちが含まれ、心から相手の幸せを祈っています。
これは、男と女の恋についての考え方の違いによるもの。
女性は好きになった人と共に切磋琢磨して幸せを作ろう、と考えます。
男性は好きになった人を幸せにしたいと考える。
そのため、女性は「幸せになれよ」と言われると取り合っていた手を振りほどかれた気持ちになります。
一方男性は、自分が与えることが出来ない幸せをどこかで手に入れて欲しいと思う。
男と女のそれぞれの性が、悲しさをよりいっそう重いものにしていきます。
あなたを感じていたい
もっとこっち見て...
もっと声聞かせて...
君らしいそんな言葉だったらいいのにな...
「愛してる」とか花束なんかよりも
ただ一言「そばにいる」って
もう一度 抱きしめて
も一度「好き」って言って
出来るなら嘘にならない言葉で...
思いだけ溢れてく 声にならない気持ちで描く
「I love you So...Once More Again 」
出典: Once More Again ~もう一度、抱きしめて/作詞:DJ NO.2 作曲:DJ NO.2
ただそこに「いる」ということと、その人を「感じる」ということには違いがあります。
主人公はどんなものに、去っていった恋人を強く感じるのでしょうか。
形ではなく
恋愛が継続中であるときは、形で相手の気持ちを感じていることがあります。
ちょっとしたプレゼント。
定期的に届くラインメッセージなど。
恋人を失ってふと、相手を思い出すツールは形のないものであったりします。
それは、ちょっとした仕草や表情。
その人独特の言い回しなど。
彼だったらきっとこんなときは、こう返してくるだろうな。
そんなことをふと思い出し懐かしさで胸が痛くなることがあります。
一瞬の華やぎを与えてくれた花束よりも。
照れくさそうに手渡してくれた、その瞬間の彼の表情。
欲しかったのは、言葉でもなく、モノでもなく。
ただあなたの気持ち、それだけ。
しかし、それは今となっては遠いものとなってしまいました。
嘘でもいい
切羽詰まり、どうしてもその言葉が欲しいとき。
「嘘でもいいから。」という言葉を発したことが一度や二度はあるのではないでしょうか。
本当に「嘘」でも良いと思っているはずなどありません。
やっぱりそれは「本当」であって欲しいのです。
恋人だったころ、何度かぶつけた「嘘でもいい。」
彼と離れ、もう一度この手に戻るものがあるのであれば。
それはやっぱり「嘘」はいや。
今度こそ素直に、本当の想いを伝えたいと思うのです。
忘れられない、忘れない
素直になれなかっただけの日々は少し悲しい思い出になった
嬉しいこと 寂しいこと 今も忘れられないあの日の事
君と出会って 二人恋をして そして最後は傷つけた
...誰よりも大切な君の事を
君がいるなら俺はそれだけで生きていける
大げさな表現じゃないって今もそう思ってる
じゃなきゃこんなに痛くないのに...張り裂けるほど辛くないのに...
今はもう強がらない気持ちを隠すだけ Please Once More Again
出典: Once More Again ~もう一度、抱きしめて/作詞:DJ NO.2 作曲:DJ NO.2
忘れたい、忘れたくない。
恋の終盤、そんなどっちつかずの思いで揺れ動くことがあります。
そして、忘れられない。
主人公は恋人との思い出をどんな風に昇華していくのでしょうか。
二人の恋
楽しかったこと、悲しかったこと。
恋人同士だった頃の思い出を反芻します。
嬉しかったあの言葉。今はもう消えてしまったあの言葉も。
思い出は日々遠くなり、後悔だけが残っていきそうになります。
でも。
出会ったときはバラバラだった私たちは、恋をした。
その恋は、それぞれではなく二人で共有したもの。
出会う前以上に二人の距離は開いてしまったかもしれない、今は。
しかし、あのときそこにあった「恋」は二人共通の思い出。
それを想うと、それほど大切な相手を傷つけたことがどれほどのことか。
主人公はその大きさに余計に辛くなります。
なぜあのとき
もう間違ったりしない そう思うと涙でぼやける視界
二人で並んで眺めた未来 今もずっと一緒に見たい
そばにいて欲しいのは誰か知ってるのに 似てる人なんかじゃ埋まらないのに
だから もう一度好きだと君に伝えたいplease Once More Again
出典: Once More Again ~もう一度、抱きしめて/作詞:DJ NO.2 作曲:DJ NO.2
二人で一緒に過ごした時間。共に見た風景。
それは、恋人同士だった二人だからこそ見えていた景色がありました。