もし、自分の夢や妄想の世界に引きこもることが許されるのなら、辛い現実を感じることだってないのに…といったニュアンスでしょうか。
後述するサビの歌詞で「青すぎる空に疲れただけさ」と出てくるので、「あんな空」というのは恐らく現実の世界を表していることが分かります。
過去にあった出来事を気にしたり、隠したりしなくても、明日に向かって生きることができる…。
Bメロ後半の歌詞は、そんな強い励ましのように感じます。
1番サビ
折れた淡い翼 君は少し 青すぎる空に疲れただけさ
もう誰かのためじゃなくて 自分のために笑っていいよ
出典: ALONES/作詞:太志 作曲:太志
「折れた淡い翼」というのは、心が折れてしまった状態のことを指しています。
そして「青すぎる空」というのは、辛すぎる現実を例えているのでしょう。
辛い気持ちを抱えているのに、周りに合わせて作り笑いをしないといけない毎日…。
でも、自分が幸せな気持ちに満たされて、心の底から笑顔になることも必要だと語りかけているような歌詞がとても印象的です。
周りに取り残されて孤独を感じないように、無理をしながら一生懸命笑顔を作って生きている…。
そんな状況にいる人を癒してくれるような優しい歌詞ですね。
2番Aメロ
劣等感との和解は 簡単には叶わないさ
自意識のてっぺんに居座る鏡が映す花びら
振り絞るように 汚れた愛を叫んでみるけれど
もどかしくて
出典: ALONES/作詞:太志 作曲:太志
一度「自分はダメなやつだ」と感じてしまうと、なかなかその気持ちは拭えない。
花びらのように薄っぺらくて美しい理想を掲げている自分がいるけど、現実の自分は理想とは程遠い…。
自己解釈ではありますが、恐らくそんな感じのような意味だと思いました。
汚れた愛というのは、噓や偽善などで汚されてしまっている愛のことのようにも感じます。
偽善や綺麗ごとをどんなに並べて叫んでも、心には虚しさや疑問が残る…。
そういった心情を表現しているのではないでしょうか。
2番Bメロ
巡る時の中で 傷口はやがて かさぶたに変わってゆく
君はそれを待たず とても美しく とても儚げで…
出典: ALONES/作詞:太志 作曲:太志
過去に受けた傷や痛みは、全て時間が解決してくれる。
でも、時間が過ぎ去ることを待たないで、一生懸命心の傷と向き合って生きていこうとしている君。
そんな君の生き方はとても美しいけど、儚さを感じる…。
そういったメッセージがこめられているように感じます。
2番サビ以降
剥がれ落ちた痕の産毛のように 陽だまりの中で震える祈り
今は無理に 誰かの事を愛そうと思わなくていいのに
時にこの世界は 上を向いて歩くには 少し眩しすぎるね
沈むように 目を伏せると 渇いた地面が涙をすする
Why do we feel so alone anytime? 全てを受け止めなくてもいいよ
Why do we feel so alone anytime? こらえることだけが勇気じゃない
出典: ALONES/作詞:太志 作曲:太志
「産毛」「陽だまり」といったワードが入っているので、何か穏やかなものをイメージすることができます。
小さくてささやかな幸せを願っている…そういったニュアンスなのかもしれません。
誰かを愛することも大切ではあるけど、今は自分を癒すことも大切にしていいんだよというメッセージを感じます。
現実の世界というのは楽しいことばかりじゃないし、目を伏せたくなる時もありますよね。
うつむいて泣いている様子を「渇いた地面が涙をすする」という言葉で表現しているのも素敵です。
ラストのほうに出てくる「Why do we feel so alone anytime?」とは「なぜ僕たちっていつもこんなに孤独を感じているんだろう」という意味です。
「we(僕たちは)」というワードが入っているので、この部分から「孤独を抱えているのは君だけじゃない」と解釈することができます。
タイトルがALONE(孤独)+S(複数形)だという話は先述しましたが、この英語のフレーズはタイトルに込められた意味とも深くリンクしているように感じます。
おわりに
孤独な気持ちを抱くことは、大なり小なり誰にでもあります。
「ALONES」の歌詞は、そんな気持ちにそっと寄り添って励ましてくれるような優しい内容です。
寂しい気持ちが押し寄せた時にこの曲を聴けば、心を少しリフレッシュすることができるかもしれません。
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