X JAPAN「Silent Jealousy」
今回ご紹介するX JAPANの楽曲は、これまた言わずと知れた名曲「Silent Jealousy」でございます。
めちゃくちゃ爆走するリフとドラミングが印象的な楽曲ですが、最近のライブではなかなか演奏されないレア曲でもあります。
そして歌詞の意味がまた素晴らしく切なくて無情さたっぷり。早速チェックしてみましょう!
この記事を読んでX JAPAN「Silent Jealousy」の良さを再確認でき、まだ聴いたことのない人は新たな名曲に出会えることになるでしょう。
ここではX JAPAN「Silent Jealousy」の知っておいてもらいたい情報や、歌詞の解説などをしていきますので是非最後までご覧になって頂ければと思います。
収録アルバム
「Silent Jealousy」はカップリング曲が「Sadistic Desire」という、なんとも贅沢なシングル曲です。
そして「Silent Jealousy」が収録されているのは「Jealousy」というアルバムです。
このアルバムも苦悶の末にリリースされたことが痛いくらい伝わってきて、もう何とも言えずこちらまでツラくなってきます…。しかし良い作品だ!
1曲目の「Es Durのピアノ線」からクラシカルで哀愁たっぷりです。少々ドビュッシー風かつ日本風のメロディが出てくるのが楽しかったり、イロモノ感は否めないもののインパクトのある曲の終わり方だったりと、短いですがなかなか聴きごたえのある一曲です。
2曲目は今回ご紹介する「Silent Jealousy」。
3曲目には隠れた名曲?の「Miscast」が。スラッシュメタル風の刻みやベースラインのうねりが非常にかっこいいですねー。
4曲目は「Desparate Angel」。ちょっぴりXらしくないものの、LAメタルやグラムロックのエッセンスたっぷりの初期Xをご存知であれば納得のテイストでしょう。80'sソング好きにはたっまらんですなあこれは…。
少々飛びますが、「Stab Me In the Back」も超絶カッコイイですよ。これを聴きながら出勤すると気持ちよく出社できる気がします…!
そしてもちろんシングル曲を集めた「X Singles」のほうにも収録されていますよ~。
ちなみにこの当時はまだ「X JAPAN」というバンド名ではなく「X」というバンド名で活動していました。
この曲はファン投票で収録曲が決まるアルバムで1位の「紅」の次に支持されている、ファンにとってとても重要な曲ということがわかります。
この「Silent Jealousy」が収録されているアルバム「Jealousy」はミリオンセラーとなり彼らの人気は不動のものとなりました。
そして当時Xは紅白歌合戦出場をものすごく望んでいたのですが、見事この「Silent Jealousy」で紅白歌合戦初出場を叶えたのです!
X JAPANファンにはもちろん、X JAPANの本人達にとっても欠かすことの出来ない超名作といえます。
動画解説
メンバーの皆さん、涼しい顔をしつつもつらそうな部分がチラチラと…。ハイトーンも低音もありますし、ギターのハモリもキレイに出すのは大変ですよね。再現するのが超難しい曲であることがよくわかります。
そしてドラマチックな展開が非常に美しく、曲のどっしり感が凄まじいです。これはレアな傑作で間違いないでしょう!
最初はゆったりとしたYOSHIKIのピアノ演奏から始まり、徐々にゆっくりと静かになっていきます。
ピアノ音が消えた瞬間、爆発するようなバンド演奏が始まっていくのです。
そこからの疾走感は凄く、鳥肌が立つほど凄いもので当時を知らない人でも思わず熱くなってしまうでしょう。
曲はそのまま約8分近く、心地よいスピード感溢れる感じで進行していきます。
特にYOSHIKIの叩くドラム捌きは物凄い動きで、とても驚かされます。
そして曲の合間などのギターソロ、ギターリフ、ツインギターはこれまた見ていてゾクゾクするほどカッコ良く演奏する本人達がとてもカッコ良いです。
是非動画の方もチェックしてみてください。
人気曲なのに演奏されなかった理由とは
ところがどっこい、この曲が演奏されるのは非常にレアでした。
なんせ演奏が非常に大変!そらこれはしんどいわ…。長丁場のライブでやったら一気に体力もってかれますよね…。
ちなみにメタルバンドが初期のBPMめちゃ早ソングをやらなくなることがあるのも体力的な問題でしょう。
しかしそんな悪魔の曲を作ってしまったYOSHIKIさんおそるべし…。
簡単に打ち込みで音楽が作れて再生できてしまう時代なわけですが、だからこそ人の手で演奏した楽曲の良さというのがより際立ってきますね。
演奏できないってことはそれだけ価値のある作品なのですよ。長年にわたって何度も演奏できるから価値が高いわけではありません。そして音楽に限らず、希少価値が高いから人気、これは自然なことでしょう。
バンド演奏の難易度もさることながら、TOSHIのボーカルパートの難易度もかなり高くなっています。
高速なビートに乗せながら高いキーで歌い続けなければいけないのも理由の1つでしょう。
そしてその曲を約8分間もの間止まること無く演奏するのは神の領域です!
人間離れした曲を作り出せて演奏できるX JAPANはまさに神がかっていたといえるでしょう。
「Silent Jealousy」の歌詞
薔薇を求めて彷徨う
I’m looking for you trying to reach your roses
Carried away by the time
静寂の凶気に片目を潰されたまま
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=39431
時の経過によって失われた薔薇を探して彷徨っている、とでも訳しておきましょう。少々不可解なフレーズですが、薔薇が何を意味しているのか考えて続きへとまいりましょう。
You’ve gone away
from the stage
Leaving no words
There’s just fake tears left
偽りの真珠で飾った薔薇の花束を探す
出典: http://www.utamap.com/showkasi.php?surl=39431
何も言わずにステージから消えちまってコノヤローということでしょうか。
そして「偽りの真珠」=「fake tears」と考えてみましょう。
偽りの真珠で飾った薔薇の花束とはなんのことなのかはわかりませんが、探している人にとってとても重要なものであるのは確かです。
なぜなら静寂の狂気に片目を潰された状態なのにその薔薇を探しているのだから...。
薔薇は一体何を指して言っているのか、次のフレーズを見てみましょう。