中島みゆきの楽曲「ヘッド ライト・テール ライト」の歌詞解釈とオリコン！

「星」という単語が出てきます。これは「地上の星」で描かれたものと同じように、「名もなき人々」を意味しています。

「吹きすさぶ風の中へ散らばる星の名」はつまり、「困難なプロジェクトに果敢にも挑んで成果を上げた無名の人々」という意味ですね。

地上の星を誰も覚えていないように、ここに描かれる星の名も語り継がれることなく忘れられていくと語ります。

道路を進んでいく車を人生を進んでいく人にたとえています。

ヘッドライトは、これから行く道（未来）を照らしだす明かり。

テールライトは、後から続く者へここに道があると教えてくれる光です。

あなたが人生の上で進んできた道は誰かの指標になり、続いていく。

そして、山場を越えたり、脱線したり、いろんな出来事があるかもしれないけれど、生きているうちは旅がまだ続いていると歌います。

自分が残した結果や痕跡は、周りの状況や時間によって自分がやったということが忘れ去られてしまうと語ります。

「英雄」とは、みんなの注目を浴びる人のこと。その偉業は名もなき人の努力によって作られたものでも、偉業を褒め称えられるのはほんの一握りのトップしかいないのです。

たとえば、ノーベル賞を受賞した人が「英雄」であり、その人と一緒に日夜研究に明け暮れ協力した名もなき人々が「忘れ去られる星」ということです。

誰か注目を浴びる人がいるのであれば、その裏に名前も知らない人々の必死な努力があるということを気づいてほしいと訴えているようですね。

ヘッドライトが照らすのは、まだ実現していない現実するかもわからない広大な夢。

そしてテールライトが照らすのは、幼き頃に夢見た無邪気な夢。

夢と夢の狭間で、前を向いて走っていく希望を歌っているのではないでしょうか。

サビが何度も繰り返されます。

ここで終わりじゃない曲も歌声もどんどんと力強くなっていく印象的な楽曲です。

いかがでしたか？

「地上の星」のようなドンと響く曲とは違い、ゆったりと優しい曲調の中に「まだ未来は続いていく」という希望を感じさせてくれる曲です。

背中を押してくれる名曲なので、何かに落ち込んでしまった時に、ぜひ聞いてほしい1曲です。