MVの切り口として、「大量生産されるアイドル」がテーマとなっているそうです。

メンバーが横になっている演出からは、ロボットやアンドロイドのようなものを連想させますね。

機械的な印象が強く残ります!

メッセージ性の強い歌詞

【もう森へ帰ろうか?/欅坂46】MVの切り口は○○?!現代を描き出すメッセージ性の強い歌詞に迫る!の画像

『もう森へ帰ろうか?』は、もちろん秋元康さんが作詞を担当しています。

MVの雰囲気同様、ダークな印象を受ける歌詞をチェックしていきましょう。

若い世代に問いかけるような歌詞になっていますよ。

歌詞をチェック

街には何もなかった
想像してた世界とは かけ離れていたよ
こんな土も緑もない 狭い土地に
人間(ひと)は何に惹かれて
暮らし始めようとするのか?

出典: もう森へ帰ろうか?/作詞:秋元康 作曲:河原健介

【土も緑もない狭い土地】という【街】は、東京を表しているのでしょう。

夢見て上京してきたはいいものの、ここは思っていたような場所ではなかった。

つまり、東京への魅力が何も感じられなくなってしまったということでしょうか。

喧騒の中で 愛 語り合っても
鉄やコンクリートは
温もりを伝えやしない
風の噂に洗脳されて(洗脳されて)
存在しない夢を見ていたんだ

出典: もう森へ帰ろうか?/作詞:秋元康 作曲:河原健介

大勢の人が行きかう街では、想いなんて届かない。

目指している夢だって、実現なんてできやしない。

そんな「諦め」の想いが伝ってきますね。

もう森へ帰ろうか?
このまま手ぶらでもいい
僕たちのユートピアは
現実逃避だった

出典: もう森へ帰ろうか?/作詞:秋元康 作曲: 河原健介

夢に敗れて帰る…なんて格好悪いと思われがちですが、そんなことないと言っているようです。

たとえ手ぶらだとしても、本当に夢を追いかけられないのであれば、ここにいる意味がない。

つまり、華やかな世界に見えても自分の想いが伴っていなければ、ただの現実逃避に過ぎないのだということでしょう。

誰かと(誰かと)
競い合って(競い合って)
生きるなんて(空(むな)しい)
もう やめよう(さよなら)

出典: もう森へ帰ろうか?/作詞:秋元康 作曲: 河原健介

夢を追いかけていたつもりが、いつの間にか誰かと競い合うような状況になっていたのでしょう。

もしかしたら、競い合って勝つことで夢を叶えているつもりになっていたのかもしれません。

だけどそんな”意味のない”競争に気づき、もう終わりにしようという決意が込められています!

自分はどこにいる?
空の太陽よ 教えてくれ
もう森へ帰ろうか?
何度も思い直した
僕たちの行き先は どこにも見つからない

出典: もう森へ帰ろうか?/作詞:秋元康 作曲: 河原健介

自分が向かっている夢だけでなく、自分が今どんな状態にあるのかも見失ってしまっています。

太陽に聞いているということは、自分のことを客観的に見ることができなくなってしまっているのでしょう。

だからこそもう一度、どこに向かって進むべきなのかを考え直そうとしているようです。

ここから(ここから)
振り返れば(振り返れば)
輝いてる(故郷よ)
あの森こそ(ユートピア)

出典: もう森へ帰ろうか?/作詞:秋元康 作曲: 河原健介

この曲の一番伝えたいところは、この最後の部分かなと感じます。

【あの森こそユートピア】ということは、きっと”初心に返ろう”という意味なのでしょう。

いろんなものを見ていろんなことを感じてきたけれど、初心に返って夢を見ようよ、という前向きな言葉に聞こえます♪

最後に

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