悲しみにさよならは永遠の名曲
安全地帯ってどんなバンド?
1973年(昭和48年)に「安全地帯」は北海道の旭川市で結成されました。北海道で数々のコンテンストで入賞し北海道でナンバーワンのアマチュアバンドとなりました。そして井上陽水のバックバンドとして見出され、その後1982年にメジャーデビュー。二度の長期活動休止をはさみながらも、近年では韓国・香港・台湾へアジアツアーを行い、アジアでも人気のバンドです。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AE%89%E5%85%A8%E5%9C%B0%E5%B8%AF_(%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%90%E3%83%B3%E3%83%89)
ヴォーカルの玉置浩二はミュージシャンからも非常に評価の高いハイテクニックなシンガーです。
本当に歌が上手いシンガーと言うのは数えるほどしかいません。いくらプロといってもやっぱりそこには歌のレベルの歴然とした差があるのです。
歌唱力があるからといってそれが歌手のたったひとつの評価ではありませんが、やっぱり歌がうまいというのは大きな魅力でもあります。
「悲しみにさよなら」の歌詞を解説
名曲の歌詞の内容とは?
分かりやすい表現の歌詞なので難しいところはまったくありません。抽象的な表現が多いので、どんなふうに解釈してもOKな曲。自分の感じるままに聴くのが一番いいですね♪ それでは実際に歌詞を見ていきましょう♪
泣かないで ひとりで ほゝえんで みつめて
あなたのそばにいるから
出典: 悲しみにさよなら/作詞:松井五郎 作曲:玉置浩二
今まさに目の前で泣いている人(以下失恋したA子)に対して男(以下僕)が励ましているシーンでしょうか。A子は失恋の痛みに涙しているのかも知れません。
悲しみの底にいる時にこんなやさしい言葉を掛けてくれる「僕」とA子はどんな関係なんでしょうか。下心があって言葉を掛けているのか?それても単純に心配して言葉を掛けているのか?気になります。(笑)
夢にまで涙があふれるくらい
恋は こわれやすくて
抱きしめる 腕のつよさでさえなぜか
ゆれる心を とめられない
出典: 悲しみにさよなら/作詞:松井五郎 作曲:玉置浩二
失恋で涙を流している失恋したA子に対して「ゆれる心をとめられない」と「僕」は言っていますね。やはり、片思いの相手が失恋した時に慰めている場面でしょうかね。
「今失恋したからチャンス!」と「僕」は心の中ではガッツポーズでしょう!やっと自分にチャンスが巡ってきた気持ちと相手の失恋を気遣う気持ちと複雑な心理状態を表していると思います。
でも 泣かないでひとりで
ほゝえんで みつめて
あなたのそばにいるから
出典: 悲しみにさよなら/作詞:松井五郎 作曲:玉置浩二
泣かないで!と「失恋したA子」を慰めていますね。泣き顔よりも微笑む顔が素敵だよと「僕」。
君を振ったあいつはもう君のそばにはいないけど、これからは「僕」がそばにいるよというシーンでしょうか。
この二人が今後どうなるかは分かりませんが、この「失恋したA子」との次の恋のチャンスが「僕」にはありますね。
唇をかさねて たしかめるのに
夢の続き 捜すの
うつむいて ひとつの夜にいることも
きっとあなたは忘れている
出典: 悲しみにさよなら/作詞:松井五郎 作曲:玉置浩二
そして急展開。「失恋したA子」と「僕」は唇を重ねて一夜を共にします。
慰められているうちに二人ともそんな雰囲気になってしまったのでしょうね。「夢の続き 捜すの」この部分ですが、「僕」はやっと片思いのA子と結ばれてうれしいと思っています。
しかし「A子」は「夢の続き 捜すの」といっているので別れた男性への想いが断ち切れないのでしょう。つらいですね。
「僕」と「A子」の二人ともつらいです(涙)。
そして「うつむいて ひとつの夜にいることもきっとあなたは忘れている」で状況が決定的になります。抱き合っているのに「A子」は「僕」の存在など眼中にないんです(涙)。
別れた男を思っているだけ。「僕」の身体に別れた男を投影しているのかもしれません。
「僕」は「A子」と一晩同じ部屋で過ごしているのに「僕」のことを「A子」は見ていない・・・。切ないシーンです。泣けます・・。
もう 泣かないでひとりで
ほゝえんで みつめて
あなたのそばにいるから
悲しみにさよなら ほゝえんで さよなら
愛をふたりのために
出典: 悲しみにさよなら/作詞:松井五郎 作曲:玉置浩二
再びサビです。「悲しみにさよなら」は2つの意味がありますね。
「失恋したA子」の「悲しみ」にさよなら。「僕」の「悲しみ」にさよなら。この2つの悲しみがなくなれば二人が幸せになれるはず。
A子が別れた男を吹っ切れて、「僕」を好きになれば二人共に幸せになれる。「愛をふたりのために」という「僕」の気持ちがここでも切ないですね。