安全地帯とは
1973年に結成されたバンド
安全地帯は1973年に北海道旭川市で結成されたロックバンドです。
安全地帯というバンド名は、北海道に設置されていた安全地帯を意味する標識のマークが、「Victory」の「V」に似ていたことから名付けられました。
「危険地帯」という案もあったそうですが、「ロック=危険」というイメージは安易すぎると却下されたそうです。
井上陽水のバックバンドを務めた後に、1982年に「萠黄色のスナップ」でメジャーデビューを果たします。
その後は、今回紹介する「ワインレッドの心」をはじめ、数多くのヒット曲を生み出しました。80年代の日本の音楽シーンを牽引したバンドが安全地帯なのです。
3度の活動休止を経て2010年に完全復活を果たし、ファンを喜ばせました。現在も精力的に活動を行っています。
安全地帯のメンバー
安全地帯の現在のメンバーは、下記の5人です。
- 玉置浩二(たまき こうじ):ボーカル、ギター
- 矢萩渉(やはぎ わたる):ギター
- 武沢侑昂(たけざわ ゆたか):ギター
- 六土開正(ろくど はるよし):ベース、ピアノ、キーボード
- 田中裕二(たなか ゆうじ) :ドラムス
玉置浩二はソロとしても活躍しており、「田園」などのヒット曲で知っている方も多いのではないでしょうか。
「ワインレッドの心」について
次に、「ワインレッドの心」の発売日などの基本情報について紹介します。
1983年11月25日発売の4thシングル

「ワインレッドの心」は、1983年11月25日発売の安全地帯の4thシングルです。
オリコン初登場第1位を獲得し、1984年の年間チャートでは第2位を記録しています。71.4万枚の売上枚数を誇る、安全地帯の代表曲です。
1984年5月発売の2ndオリジナルアルバム「安全地帯Ⅱ」をはじめ、安全地帯や玉置浩二のベストアルバムには必ずと言っていいほど収録されています。
また、2010年3月には安全地帯のセルフカバーでシングル「蒼いバラ/ワインレッドの心」もリリースされています。
サントリー「赤玉パンチ」のCMソングに
この曲は、サントリー「赤玉パンチ」のCMソングに使われました。港町を走り抜ける男性が悲しげに船を見送るシーンが印象的なCMです。
1907年に発売された赤玉ポートワイン。そのデキャンタタイプのボトルの商品が「赤玉パンチ」で、1980年代の終わりに製造は終了しています。
しかし、現在でも赤玉の名前を受け継ぐ「赤玉スイートワイン」として販売されています。
この赤玉スイートワインをソーダで割ったものが、今では「赤玉パンチ」と呼ばれているようです。
「ワインレッドの心」を聴きながら赤玉スイートワインを飲み、その時代の気分に浸ってみるのも面白いと思います。
井上陽水と玉置浩二の最強タッグ
「ワインレッドの心」は作曲を玉置浩二、作詞を井上陽水が手がけています。
抜群の歌唱力とメロディーセンスを持つ玉置浩二と、独自の世界観を持った井上陽水のタッグですから最強ですよね。
井上陽水自身もこの曲に思い入れがあるようで、アルバム「9.5カラット」でセルフカバーもしています。また、コンサートで披露することもあるようです。
