X JAPAN
次々と伝説を生み出していくバンド
言わずと知れた、日本を代表する生ける伝説的バンドX JAPAN。
4月10日・11日には、Zepp DiverCityにて“X JAPAN LIVE 2018 アメリカフェス出演直前 PREMIUM GIGS ~YOSHIKI 復活の夜~”を開催。
会場の規模と、金額などあらゆる面でのチケットのプレミアム感には度肝を抜かれました。
そして、同月14日・21日には、海外への影響力も計り知れない、アメリカ・カルフォルニアで開催されるコーチェラ・フェスへ参加、そして見事トリを飾りました。
またしても、日本の音楽史に名を残すべき伝説を生み出したと言っても過言ではないでしょう。
WEEK END
長く愛されている楽曲
X JAPAN名義となる前のX時代の名曲でもある「WEEK END」。
名曲且つ代表曲なので、X JAPANをあまり知らない人、このジャンルにあまり詳しくないと言う人も、なんとなく耳にしたことはあるのではないでしょうか。
X JAPANと言うと、メロスピの印象が強いと思われますが、「WEEK END」はロックンロール調の楽曲でもあります。
X名義でのメジャー・デビュー・アルバム「BLUE BLOOD」に収録されており、後に別のアレンジでシングルとしてもリリースされました。
度々アレンジを変更し、今もなおライブで頻繁に演奏され、長く愛されている楽曲の1つなのです。
今回はこの「WEEK END」の歌詞に迫ってみたいと思います。
「WEEK END」と言うタイトル
“weekend”と言うと、私たちの日常でも浸透している英語でもあり、“週末”と言う意味が真っ先に浮かぶでしょう。
楽曲としての「WEEK END」とは、その“週末”と言う言葉に人生における“終末”をかけたタイトルなのです。
“人生の終末”、そうです、この楽曲のテーマは『自殺』です。
ハードでヘヴィな歌詞の世界観
歌詞その1
I hear a knock on the door
激しくせまる
失いかけた意識のなかで
おまえがささやく
追い詰められた心溶かす
鈍色の肖像
切り刻まれた記憶を映しだす
出典: WEEKEND/作詞:YOSHIKI 作曲:YOSHIKI
解説その1
意識も視界も薄れゆく中で聞こえるドアを叩く音…
自室で事に及んでしまったと言う情景が浮かんできます。
この現場に訪れてしまった相手のささやきは、死を決意させるほど追い詰められていた心を解いてくれるのですが、それが救いなのかまだ定かではありません。
歌詞その2
咲き乱れた hateful black heart
心にせまる
研ぎ澄まされた transient feeling
人波の中
ヒステリックにざわめく風に
止まらない涙を
胸に抱きしめ 孤独を色どる
出典: WEEKEND/作詞:YOSHIKI 作曲:YOSHIKI
解説その2
咲き乱れた“hateful black heart=憎しみや嫌悪に満ち溢れた黒い心”
無彩色である“黒”と“咲き乱れる”と言う言葉を結びつけるところに、YOSHIKIの苦悩や死への美学を強く感じることができます。
その溢れんばかりに咲き乱れた黒いものが、心を埋め尽くそうと迫ってきているのでしょう。
精神的な闇を彷徨っている時は、どんな空間に居ても、たくさんの人達に囲まれていても外界をシャットアウトしてしまう人は多いのではないでしょうか。
風のざわめきさえも自分を追い詰めているかのように聞こえてしまうのです。
今は全てが、孤独感を増長させる要素となってしまっているのです。