デビュー曲「東京」のリリースで発進したきのこ帝国は、上京して10年経ったのちに「桜が咲く前に」をリリースしました。
きのこ帝国の10年間とは一体どのようなものだったのでしょうか?それがこの「桜が咲く頃に」という曲に凝縮されています。
同じことを10年続けるというのは簡単なことではありません。
プロとしてやって行くと志して10年間活動し続けられるアーティストは一握りだと言われています。
そんな世界で10年間活動し続けることができたきのこ帝国。
10年を振り返れば様々な良い思い出も悪い思い出も蘇ってくると思います。
作詞作曲を担当する佐藤千亜紀さんの当時の気持ちをストレートに書き綴ったこの曲の魅力と聞きどころ、様々な視点から深掘りします。
『上京して10年という年月がバンドに与えた影響』
ずっと書きたかった歌
「「東京」から10年前に遡った、ずっと書きたかった歌」という文面で始まる桜が咲く前にの特設サイト。
きのこ帝国にとってこの曲がどれほど特別なのかが伺えます。
上京して10年経って、桜のはなが咲くまでに10年の年月がかかるというのを重ねて、振り返った記憶をどうしても曲にしたかったと作詞作曲を担当する佐藤千亜紀さんは語っています。
地元を捨てる覚悟で上京して過ごした10年という月日は一体どんな日々だったのでしょうか。
決して楽しいことばかりではなかったとは思いますが、この10年で孤独では生きていけないから、孤独な音楽はやめようという心境の変化があったことを佐藤千亜紀さんは語っています。
まずはこの特設サイトできのこ帝国の10年を知ってもらい、曲を聞いてもらえれば、この桜が咲く前にという作品をより深く理解してもらえるのではないかと思います。
【きのこ帝国】ニューシングル「桜が咲く前に」4/29(水)リリース!特設サイトはこちら!
『PVには前作にも登場したあの場所も収録』
今回のPVには島田大介さんが監督を務めています。
前作の「東京」にも出ていたあの場所も収録されているそうで、佐藤千亜紀さんのこの曲に対する思いがしっかりとカメラを通じて表現されている作品になっています。
この曲を作った後に、曲を聴いた佐藤千亜紀さんのお母さんは
『あんたこんなにつらい思いをして東京で生活してるのね。泣いちゃったわよ』
出典: http://kinokoteikoku.com/sakura/
と電話を受けたと言います。
10年という月日があったからこそ深い思い入れがありそれが桜が咲く前にという曲になりました。
「あの場所」がわかる『東京』のPVはこちら
島田監督の繊細な演出に感動
「桜が咲く前に」の映像は佐藤千亜紀さんの思い出に100パーセントリンクした作品ではありませんが、歌詞やメロディ、曲の世界観を壊すことなく、深い部分まで島田監督らしい映像で表現されています。
特に一番のサビに入る直前に東京行きの電車が止まるシーンは、まさにこれから上京するという感じが演出されていて、上京して夢をかなえるという意思が強く伝わってきます。
一曲終わった後には、なんだか映画を1作品見終わったような、そんな不思議な気持ちにさせてくれる作品です。
『歌詞で読み解く「桜が咲く前に」強い意志をまっすぐ表現』
真夜中の校庭に忍び込こんでさ
星空をただ見上げてた
飲めやしないお酒片手に
どうしても叶えたい夢があってさ
ここじゃたぶん叶わない気がするんだ
出典: 桜が咲く前に/作詞:佐藤千亜紀 作曲:佐藤千亜紀