この恋心は秘密にしよう

男性に背中を向けており、少し距離を感じます。

少女はチラリと男性の様子をうかがいますが、すぐに目線をそらしてしまう…。

意識していることは明白ですね。

本当は近づいたり触れたりしたくてたまらないのでしょう。

でもそれができない関係性だから、遠巻きに気づかれないように彼を見つめています

離れてほしくないから

声に出しては言わないし
まして恋だの認めた日にゃさ
あなた離れてしまうでしょ
ならば密かに焦がれましょ

出典: 春、恋桜。/作詞:majiko 作曲:majiko

男性は少女のことを恋愛対象として見ていません。

ドライな関係性を求めているのでしょう。

それを察した少女は「恋心を明かせば男性は離れてしまう」と思い、固く口を閉ざしました。

人目につかないようにこっそり遠くから眺める…。

これは、2人の関係性が他人に公言できないものであるがゆえの行動と推測できます。

胸の内に秘めた恋心はどうなってしまうのでしょうか?

あなたを指でなぞる

触れたい

片目瞑って 遠いあなたを
ゆっくりゆっくりなぞります
耳から口へ、口から肩へ
どんどんどんどん滑ってく

出典: 春、恋桜。/作詞:majiko 作曲:majiko

まるでスキンシップを取っているようなフレーズですが、現実には触れていません。

遠目に見ながら、男性に触れている瞬間を想像しているのです。

実際に触れることは叶わないから、せめて妄想の中で触れてみたい…。

そんな願望が垣間見えるフレーズです。

MVにおける指の動きにも「愛情」がこもっていますね。

伝えることのできない「愛情」はどんどん膨らんでいきます。

桜が舞い散る下で

恋心は頂点に

サビでは少女の頂点に達した恋心が表現されています。

口元を押さえているのは、溢れだしそうな「愛情」を抑え込んでいるからでしょうか?

口に出さないよう必死にこらえているのだと思います。

そして頬を赤らめた表情はとても愛おしそうです。

目をつむっているのは、男性のことを思い浮かべているからかもしれません。

幸せそうな表情なのですが、どこか切ない…。

舞い散る桜は、恋のつぼみが満開になったことを表現しているのでしょう。

光の様な存在

こんな冷たくて世知辛い世界で
ただ一人の愛する人よ
どんなものよりも代え難い
いつかの窓辺に差す光の様に

出典: 春、恋桜。/作詞:majiko 作曲:majiko

どんなに想っていても、2人が結ばれることはない。

少女はそれを理解しながらも気持ちを止めることができません。

女性にとって男性は「太陽の光」のような存在と歌っています。

男性がいないと、少女は陽の当たらない場所で生きている様な感覚を味わうのです。

一人でお酒を飲みながら

日本酒を味わいながら想う