久々にノリのいいロックチューン
「いつか」は、2003年3月にリリースされたDVDシングル。あまり聞きなれない言葉ですが、DVDシングルとは曲がDVD形式で発売されたもの。
GLAYといえば、「HOWEVEAR」の大ヒットで有名になったグループ。「HOWEVEAR」が1997年のリリースなので、「いつか」はそれから6年後に発売された曲となります。
「いつか」のリリース前には、「またここであいましょう」や「逢いたい気持ち」など、ミドルテンポのゆったりめの曲が続いていました。
そこで発表された久々の軽快ロックチューン!
「いつか」でノリのいいGLAYが戻ってきたー!と感じた人も多かったはずです。
グッとくる歌詞の意味を考察
うなだれる出だし
欲しいモノは何もない ただ蒼くキラめいた
情熱の行方だけ 今独り探してる
すれ違う人の群れ 幸せは闇の中
ただならぬ出来事ですぐにホラ見失う
出典: いつか/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
いつもすぐそこにある幸せ。しかしその幸せを感じることができる人はどのくらいいるのでしょうか?
幸せを感じることなどできず、目の前にある課題をただこなしてゆくだけの毎日に、嫌気がさしている人も多いでしょう。
幸せを感じることのない生活をしていると、何が幸せなのか?それさえも曖昧になってきてしまいます。
そんな日常のもやもやを感じ、みなぎる情熱の行き所を探します。都会の街を行きかう人々の中で、幸せについてしんみりと考える主人公の姿が映し出されます。
Way out
凍てついたこの世の希望全て編み上げたような
オマエという口唇に Just wanna be love
I Love you more than you love me honey
出典: いつか/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
彼女への愛が全てだと気づく
「抜け出す道を探せ」の道とは、「情熱をさらけ出せる場所」のことかもしれません。
そして見つけ出したのは、彼女の唇だったようです。
その唇にはすべての希望が感じられます。英語の部分は、「ただ愛されたい、ハニー、お前が俺を好きな気持ちよりもっとお前を愛してる」
と愛する気持ちの強さを訴えます。
きっといつか この先また何処かでオマエに逢える
かまわないで 今は独りでイイ 声の無い街角
きっといつか この先また何処かで抱きしめ合える
触らないで 今は半端でイイ この愛よ眠れ
出典: いつか/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
すれ違う恋心
しかし、そのまま愛が実るわけではなさそうです。
愛する気持ちは本物なのに、それとは反対に愛を眠らせてしまいます。
なぜ別れを決意してしまったのでしょうか?
とても意味深です。すれ違いでしょうか?何か今は一緒にいられない理由があるのでしょう。
どんな理由にせよ、好きだけど、別れなくてはならない切ない恋模様が描かれています。
永遠をつかみ取る夢を見てたあの頃を
この頃やけに想い出すのは
冷たい風のせいかもしれない
出典: いつか/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO
過去と現在のはざまで揺れる
若い頃は、好きな人ができたら一直線で、もうこの人とずっと愛し合える!と感じるもの。しかし大人になるとなかなかそうは感じられません。
主人公も、そんな若かりし頃の希望と今の自分の違いを感じ、途方にくれているようです。
Way out
目の前のリアルに顔を酷く殴られたような
愛想をつかしても Don't wanna be a loser
Baby you give me truth
出典: いつか/作詞:TAKURO 作曲:TAKURO