鳴門のアパートで りんごの皮をむいている時、手をすべらせて指を切りそうになった。紙で切っても痛いんだよな……と思い出し書いた
出典: https://www.nhk.or.jp/utakotoba/chatmonchy.html
「くみことば」の中で高橋さんは、冒頭部分について上記のように手書きで綴っています。
ここまで冒頭の歌詞について、言葉の裏に隠された情報を紐解いてきました。
でも、そこにある言葉以外の想いが込められているわけではなかったのです。
そんなことも、歌詞にはよくありますね。
本人が改めて読み返した感想は?
そして、この曲全体のテーマも、深読みした恋愛とは特に関係していないようです。
これは、大学4年生で書いて、2年後デビュー曲になりました。とにかくヒリヒリしていた。このまま大人になるなんて嫌だと思ってた。すごい今読むと 悩める大学生の詩だ!! 笑
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上記の言葉から、この曲全体のテーマも恋愛と特に関係していなかったことがわかります。
「あなた」は恋人ではなく、友人や仲間の可能性が出て来ますし、どんな関係性の人でも成り立ちます。
高橋さんは、もがきながら、もがいているままを歌詞にしていたのです。
「ハナ」は水を吸って 元気になることを 「ユメ」みています ということ
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「ハナノユメ」というタイトルについて、高橋さんは上記のようにつづりました。
曲の中でバラはしおれかかり、主人公の思いを乗せられているだけの存在です。
そんなバラの視点からタイトルができている、というのはすごいですね。
まとめ
印象的なリフレインとオノマトペがもたらす効果
最後に、歌詞のテクニックに触れてみます。
歌詞の中に「赤い赤い」や「痛い痛い」などのリフレインが何度も出てくる「ハナノユメ」。
これらのリフレインで頭の中に浮かぶ映像はより鮮明になり、曲そのものも深く印象に残ります。
また、要所に入る「ドクンドクン」などのオノマトペが、抽象的な歌詞にリアリティをもたらしているのです。
こうした効果で、幾通りもの捉え方ができる歌詞でありながら、何となく共感できてしまう「ハナノユメ」。
そんなところも、この曲の魅力の1つだといえそうです。
チャットモンチーの魅力をもっともっと深堀してみよう!
青春の痛みやもがきが垣間見えた「ハナノユメ」。
歌詞の受け取り方は人それぞれ違って当然です。
記事を書いた私と読んでくれたあなたとでは、解釈が違ったかもしれません。
でも、そんな違いを確認するのも楽しいと思いませんか?
歌詞考察についての記事があるのは、チャットモンチーの最高傑作と呼び声の高い「染まるよ」も。
ぜひこちらの歌詞考察も読んでみてくださいね。
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そして、5拍子が変則なのに心地よい「シャングリラ」も人気です。
完結した後からファンになる人もいるほど、いつ聞いても新しい曲をつくってきた彼女たち。
心地よいリズムと透明感のある声が魅力のチャットモンチー。
彼女たちがいつまでの人気である理由を、歌詞の中からも見つけてみてください。
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