「Umbrella」
清水翔太の「Love Story」の収録アルバム、「Umbrella」についてまずはご紹介します。
このアルバムは2008年にリリースされました。
清水翔太といえば、抜群の歌唱力で評論家などからは常に高評価。
この「Umbrella」ではオリコンの週間チャートで最高位2位を獲得しています。
もう折り紙付きという事です。
平成生まれのアーティストとしてはオリコン3位以内に入ったのは「清水翔太」が初だそうです。
なんかこれだけでも快挙って感じですが、この他にもこの「Umbrella」で日本レコード協会からゴールド・アルバムの認定も受けているそうです。
恐るべし平成生まれのビッグアーティストと言えるでしょう。
アルバムを聴いていくとなるほど、偉い評論家じゃなくても納得の貫禄!というのが感想です。
それではこのアルバムに収録されている「Love Story」の歌詞を見ていきましょう。
「Love Story」
回想のシーン
※あの時 君からもらったシアワセは
今も僕の胸に輝いている
時に心を切なくさせる Love Story
今1人思いだしてる…
出典: Love Story/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太
この曲は「清水翔太」が大阪にいた頃に作られた歌なのだそうです。
別れた彼女の事をたまにふと思い出す事があって、懐かしく回想するという解釈ができる曲なのですが、自身のその時の状況を歌っているのでしょうか?
少し気になる所ではありますが……。
別れた彼女に気持ちを残しているというよりは、もう既にきちんと整理ができていて、だからこそ思い返す事が出来るといった内容に思います。
ちゃんとその時の思い出は「肥やし」に出来ている様です。
「匂い」
懐かしい冬の匂いがして
終わるらしい 今年もそろそろ
振り返る君がいたあの日々
ぶり返す痛みは隠せずに
今君が何処で何してるかも
泣いてるのか 笑ってるのかも
わからないまま すれ違ったって
僕はたぶん君に気付けない
出典: Love Story/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太
人の記憶というのは「匂い」に直結しているという人がいます。
まさにこの歌詞の部分ではその懐かしい「匂い」で彼女を思い出してしまいます。
心の中では整理が付いているのですが、やっぱり彼女の顔が頭に浮かべばチクッと痛む胸。
おそらくこの別れの原因は主人公にあったのでしょう。
チクッと胸が痛んだとしても主人公の中では、忘れてしまった記憶がほとんどです。
自分が目指すもの
この部屋は散らかったまま
君が来なくなってからそのまま
昨日 今日 何も変わらない
君がいない 朝が来ない
でも今まで見えなかったものとか
言いかけて言えなかったこと
つかむ自由手にしたい
だからこの部屋は片付けるよ今から
※繰り返し
出典: Love Story/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太
彼女との別れがあって、何かが特別変わってしまったなんて事もありません。
ただ「一人」になってしまったという事だけは嫌という程自覚しています。
一人になってから過ごす日々はなんともメリハリもありません。
だけど、その寂しさと引き換えに自分の目指すものが明確になります。
皮肉ですが、雑音が無くなったという表現が合うのでしょう。
自分が思う通りの日常に変化していきます。
これは筆者の勝手な解釈ですが、おそらくこの時自身は地元の大阪から東京に出てくる寸前だったのではと推測してしまいます。
前述した通り、この曲は大阪時代に作られたもの。
そう考えると、「部屋は片付けるよ」の部分もなんとなく分る表現ではないかと感じ取れます。
青い恋愛
まるで回るレコードのように
君と奏でるそのLove Story
ラストページへ向かう
2人は今ふと冷静になる
思えばとにかく必死に絆深め
空回りして最後に傷も深め
考えてたの自分の事だけ
先行したよ「好き」の気持ちだけ
出典: Love Story/作詞:清水翔太 作曲:清水翔太
若い二人だったのでしょう。
ただただ「好き」だったのは真実です。
若い頃の恋愛は相手を思いやれず、傷つけ合う事がほとんど。
この曲の主人公もそうだったのでしょう。
傷つけたし、自分も傷ついた。
結果、一番可愛いのは自分という事を知る事になります。
なんかこんな恋愛って青春ですよね。