RADWIMPS「なんちって」
RADWIMPS「なんちって」はアルバム「RADWIMPS2~発展途上~」に収録された楽曲です。「RADWIMPS2~発展途上~」はインディーズ最後のアルバムであり、後のRADWIMPSの大ヒットによって日の目を浴びた初期の傑作が詰まったアルバムと言えるでしょう。
「なんちって」はその中でも特にファンから人気があり、初期RADWIMPSの音楽性を味わえる、粗削りなサウンドと反抗的な歌詞が魅力の楽曲です。
野田洋次郎作詞作曲
野田洋次郎の隠された魅力を楽しめる歌詞
今や「前前前世」などに代表されるヒットメイカーとしてその名を轟かせているRADWIMPSのヴォーカル野田洋次郎。「なんちって」は野田洋次郎が作詞作曲を担当する楽曲です。
まっすぐなラブソングや、想像力豊かな世界観などが評価される野田洋次郎ですが、実は「反論」「フラストレーション」というネガティブな要素を集めた歌詞も存在します。「なんちって」もそんな野田洋次郎の歌詞が楽しめる1曲です。彼の書く嘘偽りない反骨精神の塊のような歌詞に、胸を打たれて共感したリスナーも多かったのではないでしょうか。
独特の英語詞が魅力
RADWIMPS初期の音楽の魅力のひとつが、まるで洋楽のような英語パート。野田洋次郎は幼少期から10年ほど海外に住んでいたという経験もあり、ネイティブのように英語を歌います。
また、初期のRADWIMPSの音楽には、彼が影響を受けたであろう海外のサウンドの影響が色濃く残っているのです。発売当時はあまり日本人では取り入れられなかった洋楽とJ-POPの融合が、「なんちって」でも楽しめるポイントです。
RADWIMPSの初期楽曲を動画でチェック
「なんちって」の公式MVはYouTubeでは公開されていませんが、比較的近い時期に発表されていた「イーディーピー~飛んで火にいる夏の虫~」のMVをご紹介します。
スピーディな英語詞や、展開の読めない楽曲構成、力強いバンドサウンドが特徴的ですね。
「なんちって」にもこの時期の鋭さが強く感じられます。
「なんちって」の歌詞考察
モヤモヤするけれど言えない日々
なんちって 嘘です
俺もなんだかんだっていつもビビッてんです
でもね 俺にはまだなんかあんだ
KAMEHAMEHA打ちて
とか言っちゃって 探す今日
俺だけの俺 お前だけのお前 探す明日
出典: なんちって/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
きっと自分にはまだ何かがある。けれど、その「何か」がわからない…。
若い日々特有のそんなフラストレーションをリアルに描いたサビの歌詞です。「なんちって」の歌詞は、まだ人気が出る前のRADWIMPSでの活動に対して野田洋次郎が抱いていたモヤモヤがとても色濃く反映されています。
色々愚痴を並べても、結局「なんちって」と冗談にしてしまうあたりが幼い印象を強く残します。そして、今日・明日という直近の未来を探している姿が、等身大の視点と感じられます。
自分自身へのメッセージ
Flashing lights coming in sight what you gonna do? coming up yo
Give it up? And give it down or hip hop pop
出典: なんちって/作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎