お互いの想いが通じ合って結ばれたはずなのに、心がすれ違ってしまう。

『fragile』で描かれているのは、愛する人とのすれ違いに苦しむ女性の姿ではないでしょうか?

いつもそう 単純で クダラナイことがきっかけで
傷つけてしまうよね 途切れてく会話 虚しいよ

言葉が不器用すぎて 邪魔ばかりする
好きなのに伝わらない こんな想い 切なくて

出典: fragile/作詞:持田香織 作曲:菊池一仁

ちょっとした一言で大切な人とケンカになってしまった、という体験をしたことがありませんか?

昔、私は当時の彼に「がんばってね」と言ったのですが「そういう風に言われたくない」と返されてケンカになったことがあります。

心から応援したくて発した言葉だったのですが、相手にはプレッシャーにしか思えなかったようです。

こんな風に彼とすれ違うたびに、私はこの曲を聴いていました。

すれ違いのきっかけは、本当に"単純でクダラナイ"こと。

"あのときもう少し上手な言葉で気持ちを表現できたら、自分の想いがちゃんと伝わったのかなぁ?"

と、今でも時々思い出します。

②「いっしょにいたい」想いが明日への希望に

「愛しい」だなんて言い慣れてないケド
今なら言えるよ君のために
となりで笑っていてくれるのならば
これ以上他に何も要らないよ

出逢えた事から全ては始まった
傷つけあう日もあるけれども
「いっしょにいたい」とそう思える事が
まだ知らない明日へとつながってゆくよ

出典: fragile/作詞:持田香織 作曲:菊池一仁

「愛しい」とか「愛してる」なんて、日常生活の中でなかなか言うことができませんよね。

だけど心から彼が「愛しい」し、これ以上すれ違いたくないから、きちんと言葉で伝えたいという気持ちが生まれます。

そんな心の奥底には、自然と湧き出る「いっしょにいたい」という想いがあるのではないでしょうか。

この想いは不安な曇り空に差す一筋の光のように、明日という未来へ希望をつないでいるように思えます。

③「好きだから不安になる」

精一杯背伸びして 平然を装っていたけど
余裕などないくせに また笑顔つくってしまった

会えない夜はきまって 淋しさおそう
好きだから不安になる こんな想い悲しくて

出典: fragile/作詞:持田香織 作曲:菊池一仁

当時、私は彼とのほんの少しのすれ違いもつらかったのを覚えています。

そのつらさを知って欲しくて、全然心の余裕がありませんでした。

だけど彼本人を前にするとつい意地を張って、いつも通り笑顔で接してしまう自分がいました。

こんなとき、相手は大切な人なのに、なぜか遠い距離を感じてしまいます。

「好きだから不安になる」のはつらく、苦しく、悲しいものです。

④『fragile』な想いを抱きしめたい

「守ってあげる」とあの時言ったこと
ためらう気持ちも嘘じゃないよ
それでも信じてゆこうとする想い
コワレテしまわぬように抱きしめていたい

出典: fragile/作詞:持田香織 作曲:菊池一仁

大切な人へ言った「大切だ」という言葉。

その一言は嘘ではありません。

だけど、これから本当に大切にしていけるのか、不安でためらってしまう気持ちがあるのも、嘘ではないのです。

そのときの彼への気持ちは、とても"脆く壊れやすい"もの。

そんな『fragile』な想いでも"抱きしめて"大切にしたいのです。

こんなにこんなに 君を好きになって
本当に本当に ウレシイから
たとえば この先くじけてしまっても
にぎりしめたその手を もう離さない

出逢えたことから 全ては始まった
傷つけあう日もあるけれども
「いっしょにいたい」と そう思えることが
まだ知らない明日へと つながってゆくよ

出典: fragile/作詞:持田香織 作曲:菊池一仁

どんなに不安で心が折れそうになっても"彼を好きになれて嬉しい"という気持ちに偽りはありません。

「この先くじけてしまっても」「いっしょにいたい」という気持ちを大切しよう、と心に決めた女性の姿がここにあります。

『fragile』な気持ちを信じていくことで、2人で明るい未来を見つけることができるかもしれませんね。

楽曲『fragile』は淡々と終わり、けして語り手の不安が解決したわけではありません。

しかし"不安な中でも未来への希望を信じられる"という歌詞が、多くの人の共感を呼んだのではないでしょうか。

まとめ

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