さユり「ミカヅキ」とは?

【さユり/ミカヅキ】MVに3人の○○が登場!?心が軽くなると話題のメジャーデビュー曲を徹底紹介♪の画像

2015年8月26日にリリースされたさユりのメジャーデビューシングルです。

フジテレビ系アニメ「乱歩奇譚 Game of Laplace」のエンディングテーマとして起用されたことでも話題になりました。

そのため、アニメ版のジャケットでは「乱歩奇譚 Game of Laplace」に登場するミナミというキャラクターの検死官服姿のさユりと、同アニメのキャラクター死体君が描かれています。

「ミカヅキ」MVに登場するのは3人の〇〇!?一体何を表しているの!?さユりの世界観も徹底解説!

上の動画「ミカヅキ」のMVですが、MVには3人の「さゆり」が登場していますね。

というのも、さユりは3人に分裂し生息しているという設定で、他の楽曲でもその姿が確認されます。

3人のうちの1人は、ライブで姿を確認できる三次元の「酸欠少女さユり」。

そして、2人目は黒髪に眼帯をつけた姿で描かれる「さユりの後悔の念が生んだ永遠の14歳」の二次元の「さゆり」。

そして、3人目が「神的存在」と紹介されることもある白い髪をしたパラレル世界の「サユリ」です。

「サユリ」は、2ndシングル『それは小さな光のような』では死神・天使として登場し、4thシングルのカップリング『アノニマス』では天邪鬼として登場していますが、「ミカヅキ」で登場するウサギのパーカーを着ている姿は何を表現しているのかは公式サイトでも「???????」となっており、私たちの想像力に託されているようですね。

おそらく、後悔が生み出した「さゆり」の象徴が、翳(かげ)や欠落した部分を持つ存在である「ミカヅキ」だととしたら、パラレル世界の「サユリ」はこのMVにおいて満月の上に座っていたりする姿が見られることから、「さゆり」にとっての理想や、完璧な姿を象徴しているのではないでしょうか。

それぞれの「さゆり」はそれぞれに2次元・3次元とパラレルで活動を行なっているという設定で、SNSやwebを軸とした独自の2次元活動と、ライブを軸とした3次元活動があることから、2次元と3次元の狭間=2.5次元を漂うアーティストと呼ばれています。

そんな独自の世界観が現れたデビューシングルのMVですね。

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さユりの「ミカヅキ」の歌詞の意味が知りたい!

ここからは聴くと心が軽くなると話題の「ミカヅキ」の歌詞を紹介します。

歌詞の意味を徹底的に解釈するので、曲は好きだけどよく意味がわからなかったという方も注目ですよ。

幸せそうな満月と、地べたを這いずる出来損ないの青虫

今宵も頭上では 綺麗な満月がキラキラ
幸せそうに世界を照らしている
当の私は 出来損ないでどうしようも無くて
夜明け夢見ては 地べた這いずり回ってる

出典: https://twitter.com/Jin_Resty/status/862369044573310976

キラキラと輝く満月を見上げて、世界を照らすという役割を、幸せそうに務めていると感じる「私」。

そんなことを考えてしまうのはその後の歌詞でわかりますが、「私」は出来損ないでどうしようも無い存在だと思っているからですね。

満月に比べたら、自分はいつか来る夜明けを夢見て地べたを這いずり回る青虫のような存在だということが歌われています。

完璧で、人々から必要とされて、幸せそうな満月と、闇の中を孤独に、手探りで這い回る「私」の姿があまりにも対照的で、切なくなりますね。

無事に成長すれば、青虫も蝶々になれますよね。

しかし、月のように明るく大きな存在を羨んでいてはいつまでも劣等感に苛まれたままでしょうね。

「私」は自己肯定感が低い一方で理想が高い人物なのかもしれません。

では、「私」の本当の望みとは何なのでしょうか。

続きの歌詞も見ていきましょう。

それでも私を必要としてくれる「誰か」に見つけてほしくて舞い上がる

それでも 誰かに見つけて欲しくて
夜空見上げて叫んでいる
逃げ出したいなぁ 逃げ出せない
明るい未来は見えない ねぇ
それでも あなたに見つけて欲しくて
蝶のように舞い上がるの
欠けた翼で飛んだ 醜い星の子ミカヅキ

出典: https://twitter.com/saYuri0607_bot/status/850673404910780416

満月のように世界を照らすような力はなくても、自分を必要としてくれる、誰かに見つけて欲しいというのが「私」の願い。

その願いを込めた歌こそがさユりの夜空へ向けた叫びなのでしょう。

そして、「私」の歌が届いている「あなた」を見つけたから、もう「逃げ出せない」という思いはさユりの決意ですね。

満月のような完璧な翼ではなく、ミカヅキのようにかけた翼でも蝶のように飛び立つと決心した「私」。

「醜い星の子ミカヅキ」とは、自分の欠落した部分を認めた自分ということでしょう。

自分の欠陥を認めた上で、そんな自分でも誰かから必要としてもらえる、そのひとのために生きていくと決意した「私」は青虫が蝶に孵化するように、生まれ変わるということですね。

完璧じゃない状態で空に飛び立つということは、とても勇気のいることですよね。

自分が完璧じゃない、後悔のある人間だというさユりがメジャーデビューを決意したのも、とても勇気がいることで、そんな心情を映した歌詞なのかもしれません。

誰かに愛されている満月とひとぼっちのミカヅキ

今宵も頭上では綺麗な満月がゆらゆら
誰かの腕に抱かれて眠っている
当の私はひとりの夜に押し潰されては
誰にも見えない夜闇這いずり回ってる

出典: https://twitter.com/saYuri0607_bot/status/850673404910780416