【さユり/ミカヅキ】MVに3人の○○が登場！？心が軽くなると話題のメジャーデビュー曲を徹底紹介♪

一人ぼっちの夜を過ごす「私」は、孤独に押しつぶされそうになっているのでした。

ここでも、満月は誰かに抱かれて眠る幸せな存在で、「私」と対比されていますね。

結局、満月に例えながら、1番の歌詞では、みんなから必要とされている人を、そして、この部分では誰かに愛されている人を羨ましく思っているのがわかりますね。

自分を闇を這いずる「青虫」と卑下するのも、比べる対象がいるからで、「私」の苦悩や不幸は他人と比較してしまうことによって生まれているのが自然と見えてきます。

そんな核心に迫るのが次の部分の歌詞ですね。

今はまだ誰にも認めてもらえなくても、自分の信じた道では誰にも負けたくないという秘めた闘争心を描く歌詞です。

さユりの音楽にかける思いでもあるのでしょう。

メジャーデビューをするということは「夢に見たような世界」への航海の始まり。

憧れていた人たちに「追いつきたい」、「追い越したい」というのは正直な気持ちなのでしょう。

しかし、誰かと比べてしまえば、自分の欠点ばかりが見えて当然で、それではせっかく憧れの舞台まで上ってこれたのに、幸せそうな満月と闇を這う自分に逆戻りになってしまいます。

今では自分の歌を必要としてくれる人もいるのだから、そんな自分のままではいられない。

だからこそ「そんな自分を変えたい」と思うという感情はメジャーデビュー時20歳にも満たなかった彼女のストレートな感情だったのではないでしょうか。

闇夜を這う青虫の状態、そして、欠けた翼で羽ばたく蝶の状態がここまでですでに描かれていましたが、ここで「サナギ」の状態が出てきます。

サナギの状態を、まだ飛び立てなくても自分の欠点も認めて、自分自身を抱きしめている状態と重ねているのですね、

その姿は欠けた部分を持つ「ミカヅキ」の姿とよく似ています。

夢や理想を抱く青虫の状態も、自分の欠けたところと向き合ってそんな自分を認めるサナギの状態も必要。

そして、そこから蝶になって舞い上がれば、きっと自分を必要としてくれる誰かに見つけてもらえるのだから劣等感ばかりの自分を変えてみせるという解釈ができました。

蝶の成長と自分の姿を見事に重ねている歌詞に、さユりの実力を感じますね。

蝶々として舞い上がっても、欠けたところのある自分。

メジャーデビューしたことで、自分が完璧ではないと思う姿を、作品を見られることになります。

泣きたくても泣かないんだと、プライドを持って歩き出すことを決めた少女は後戻りなどできないと決意したのでした。

そんな決意は完璧ではないミカヅキのままでも光ることができるということを証明したのでした。

それこそが、今のさユりが目指す場所なのでしょう。

人と比べれば、誰でも欠けた部分はあって、しかし、その欠けた部分も含めて自分なのです。

そんな自分の欠けた部分も認めた上で、堂々と、自分の信じる道を進んでいこうというメッセージに勇気付けられますね。

欠けた部分も、今までの後悔も全て連れて、歩き出したミカヅキのような少女に満月は次は君が夢を叶える番だと語りかけるのでした。

さユりの人間の影を描きだすことで、光を語るという歌詞の特徴が出ている歌詞でした。

さユりの「ミカヅキ」を紹介しましたが、いかがでしたか？

「ミカヅキ」はメジャーデビューシングルであり、さユりの進む道を決定づけるような、彼女にとって特別な一曲であることがわかりましたね。

1stアルバムである、「ミカヅキの航海」にも収録されているので、気になった方はこちらもチェックしてみて下さい。