SHE'S【追い風】歌詞を解釈！消せない記憶と罪は？再び立ち上がったこれからの未来に待つものを深読み

この楽曲の歌詞を追ってきて思うのは、一度きりの過ちがすべてを台無しにするとは限らないということです。

誰かが差し伸べてくれる手を握ることも、時にはきっと必要なのでしょう。

そうしながら同時に、前に進むにはやはり自分の強い気持ちが大切なんだということが分かります。

それが本当の意味で、立ち直るということなのだと思います。

失敗から学ぶことがあるのは事実です。

しかし、犯してしまった罪を振り返ってばかりなのは、その限りではないはずです。

ああしなければよかったと振り返っても、時間は元に戻りません。

過ちを犯した事実は事実として受け止め、未来に向かって歩き出す必要があるのでしょう。

これが最後の失敗だなんて、自信を持って言える人はいるでしょうか。

踏み外してしまう危険は、人生のそこここに転がっています。

だからこそ、そうなってしまった時に再浮上する術を覚えておくことが重要なのです。

強い気持ちで生きていこうと前を向くなら、いつだってそこには追い風が吹くのです。

1つの失敗で何もかもが終わるわけではないということは、このパートでも強く表現されています。

人の心は簡単にダメになったりしないんだということを、改めて思い出させてくれる気がします。

上品だけど弱々しい花ではなく、抜いても抜いてもまた出てくる雑草のような心。

人生において再び前を向くには、そんな気質が必要なのかもしれません。

その強さを以てしても立ち止まってしまうなら、その時は、差し伸べられた手をぎゅっと握るのです。

貸してくれた肩に、迷うことなく手を掛けることも大切なのでしょう。

自分を信じる誰かが傍にいることをいつも覚えていて、それを後ろ盾に歩き出せばいいのです。

そういう誰かがいることを喜び、自分にはそうしてもらえるだけの価値があるんだと認めます。

そうしてまた追い風に乗ればいいのだと、この楽曲の歌詞は教えてくれています。

最後にサビ部分を繰り返して終わることからも、SHE'Sのそういった思いが強く濃く伝わってくるかのようです。

誰にだって、人には言えない暗い部分があるかと思います。

他人にはどんな些細に思えるようなことでも、その人の中では大きなしこりとなっている場合もあります。

犯した罪は罪として、向かい合う必要はもちろんあるはずです。

しかしその禊が終わってもなお、前に進めないこともあるのではないでしょうか。

自分は既に枯れた花だと、顔を上げることを諦めてしまうかもしれません。

そんな時には、SHE'Sのこの楽曲がきっと背中を押してくれるはずです。

どんな人にもやり直すチャンスはあるし、その力は誰の中にもあるのです。

そのことを強く感じられるのがこの、SHE'Sの【追い風】という楽曲なのでしょう。

罪というほど深刻でなくても、日常の中には足を止めさせてしまうことがたくさんあります。

そんな時にはエールソングを聴いて、元気をもらうのもいいでしょう。

杏沙子による【道】という楽曲もまた、心が洗われるような清々しいエールをくれる1曲です。

寄り添うように励ましてほしい時には、必聴のナンバーといえるでしょう。

FLOWER FLOWERの【パワフル】がくれるのは、ガツンと来るタイプのエールです。

自分を奮い立たせて前向きになりたいなら、こちらもイチオシです。