世界水泳福岡2001テーマソング

人気音楽ユニット、B’z。

2001年8月8日にRooms RECORDSから発売された32枚目のシングルが、この「GOLD」です。

この曲は、B’zの大ヒットソング「ultra soul」の次に出された作品。

「ultra soul」はとても熱く動きがあるような印象の曲です。

そしてこの「GOLD」は「ultra soul」とは反対に、落ち着いた印象のメロディになっています。

しかし、落ち着きながらも迫力のあるイントロ。

歌詞もとても熱い応援ソングとなっています。

この「GOLD」はテレビ朝日系「世界水泳福岡2001」の大会公式テーマソングにもなりました。

そのため歌詞には世界水泳に参加するアスリートを思わせるようなものになっています。

また、このタイトルの「GOLD」も金メダルを想像するのではないでしょうか。

今回は、歌詞を「金メダルを獲るために奮闘するアスリート」に絡めながら解説していきます。

あなたは一人ではない

歓声のように

空を 黄金色に潤ませて陽が消えてゆく
街はざわめき 今日の事 振り返る

出典: GOLD/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

この歌詞からは太陽が消えていく様子からも夕方ごろの風景が想像できます。

1行目では「黄金」というようにタイトルと同じような表現をしているのです。

普通であればオレンジや温かい印象を受ける色で表現するのではないでしょうか。

あえてタイトルに近づけているのかもしれません。

そして夜に向かって街が活発になっていく様子が歌詞の2行目からわかります。

その様子はまるで試合中の歓声のようです。

ところどころ、アスリートに関わるような歌詞であることがわかるのではないでしょうか。

聞こえているか

みんなの声が 聞こえたかい?
一人でも恐くない 気がついただろう?

出典: GOLD/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

そして歌詞の1行目。

これはまさに歓声のことです。

自分には応援してくれている人がたくさんいることに気づいているか?

そんな問いかけをしているのです。

今回この曲は水泳のテーマソングになっています。

水泳は水の中に入っていて、音が他のスポーツよりも聞こえづらいものです。

だからこそ、この歌詞で改めて歓声が届いていたか聞いているのでしょう。

そして、この多くの人の歓声や声援が、自分の自信につながっていくのです。

アスリートだけでなく、今何かに取り組んでいる人に対しても「一人ではないこと」を伝えています。

戦うということ

同じことは起きない

誰より一番あなたが
真新しい勇気くれるよ
朝の光よりまぶしい微笑みは 胸に染みる

出典: GOLD/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO

ここから出てくる「あなた」はまさにアスリート、そしてこの曲を聴いているあなたを指しています。

あなたの行動が見ている人や応援している人に頑張る勇気を与えるのです。

そして歌詞の2行目には「真新しい」という言葉が出てきています。

「全く新しい」という意味のこの言葉。

大会や試合では毎回違うドラマが起きるものです。

同じ展開になることはほとんどありません。

「勇気をくれる」だけでなく、この言葉がつくことで、毎回違う展開で勇気をくれることが表現されています。

そして歌詞の3行目。

真っ暗な状態でカーテンをあけたときの太陽の光はとてもまぶしいもの。

しかしそれよりも輝かしい笑顔。

勝利を得た笑顔、何かに取り組んで得た笑顔は何よりもまぶしいのです。

辛い時もある

火傷しそうな 焦げついた体丸めて
ゆっくりと目を閉じよう 闇に導かれて

出典: GOLD/作詞:KOSHI INABA 作曲:TAK MATSUMOTO