配信限定シングルとしてリリースされたREM

「REM」はMr.Children史上類を見ないほど激しい曲!歌詞の意味を解説♪PV&コード紹介アリの画像

本曲「REM」は、2013年に配信限定のシングルとしてリリースされました。

その力強いサウンドと、70年代のプログレッシヴ・ロックにも通じるような、展開に富んだ曲調はその当時の彼らのイメージを覆すようなもので、ファンの間で話題となりました。

REMのPVをチェック!

冒頭、不穏なギターのリフによって曲は始まります。

その後に登場する、クランチサウンドで刻むギター。そこに桜井さんの尖ったボーカルが絡みます。

廃墟を舞台に演奏するバンドメンバーと、そこに現われる謎の集団。この不気味な人々の描写は、人間の精神をイメージしているようにも思えます。

曲は、Mr.Childrenがそれまでにやってこなかったような尖ったハードロックのサウンドと、ファンタジーな要素を併せ持ったような作風になっています。

シャウトするボーカルも多用されていて、切迫した主人公の心の叫びがそこから感じられます。

映画主題歌にもなった「REM」

本曲は、映画「完全なる首長竜の日」主題歌にもなりました。

「完全なる首長竜の日」とは?

「REM」はMr.Children史上類を見ないほど激しい曲!歌詞の意味を解説♪PV&コード紹介アリの画像

「完全なる首長竜の日」はSFミステリー小説のひとつで、ミステリー小説を対象とした文学賞、「『このミステリーがすごい!』大賞」の大賞にも選ばれています。

「『このミステリーがすごい!』大賞」は新人向け文学賞として注目されており、同じく映画化もされた「チーム・バチスタの栄光」が大賞を受賞したことでも知られています。

この「完全なる首長竜の日」は、架空の医療機器「センシング」を使って入り込む人間の精神世界と、「首長竜」の謎を主軸に繰り広げられる物語となっています。

「REM」が主題歌を担当した映画版では内容が大きく書き換えられ、小説版のファンからは賛否の声が上がっていました。

曲や歌詞は、この映画の世界を前提として作られており、PVではそれらのイメージを映像化しているように感じられます。

アルバム「REFLECTION」

「REM」はMr.Children史上類を見ないほど激しい曲!歌詞の意味を解説♪PV&コード紹介アリの画像

「REM」は、2015年リリースのアルバム「REFLECTION」にも収録されました。

前作のリリースから既に2年以上が経過していたことで、その間に発表されていたシングルを数曲を含み、ファンにとっては待ち望んでいたアルバムとなりました。

アルバムの大部分の曲で、彼らはそれまでバンドのプロデューサーとして制作の中心的役割を果たしていた小林武史さんの元を離れ、セルフプロデュースに取り組んでいます。

それらの曲も、今までの彼らの作品と比べて遜色のない仕上がりとなっており、バンドとしての今後も予感できて親しみの持てるアルバムとなりました。

また、アルバムはCDによる通常版の他に、USBメモリーに収録された特別版もリリースされています。

そちらはデータとして曲を収めているため、CDの最大収録時間にとらわれない曲収録が可能となっており、曲数は全23曲、トータルで1時間50分ほどの収録時間となっています。

「特別版」のみにて聴くことが出来る「ROLLIN' ROLLING」は、本曲「REM」にも負けないハードロック調の仕上がりになっています。

「REM」の歌詞をチェック!

「REM」はMr.Children史上類を見ないほど激しい曲!歌詞の意味を解説♪PV&コード紹介アリの画像

「精神の世界」で行き先を見失う男

出口を探しているんですが、あなた知らないか?
僕は何故血を流してるの?
ロープで両手縛られてる時に見付けたナイフ
でも、その先の記憶がない

出典: REM/作詞:桜井和寿 作曲:桜井和寿

知らない世界で彷徨う主人公。主題歌となった映画の世界になぞらえて解釈するなら、そこは恋人の精神世界でしょうか。

血を流す主人公、そしてロープやナイフなど、ショッキングな言葉が並びます。

希少な「ファンタジー」の歌詞