松田聖子5枚目のシングル「夏の扉」
2回目の紅白出場を果たした曲
松田聖子の「夏の扉」は、彼女にとって5枚目のシングルになります。
発売日は1981年4月21日でした。
前年1980年にデビューし、2枚目のシングル「青い珊瑚礁」が大ヒット!
同曲を引っさげ、堂々の紅白初出場を果たしました。
そしてこの「夏の扉」で、2年連続紅白出場の栄誉を勝ち取ったのですが……。
その時の姿にファンはびっくり!
当時の10代女子がこぞって真似をしていた「聖子ちゃんカット」ではなくなっていたのです!
楽曲とリンクするようなこのイメチェンですが、実はそれとは別の意図があったそう。
歌詞の内容をじっくり読みこんだ後、イメチェンの理由についても詳しくお伝えしますね。
作詞・作曲は?
作詞は、これまで松田聖子のシングルをすべて手がけてきた三浦徳子(みうら のりこ)。
しかしこれが、松田聖子作品における三浦徳子最後の作詞になります。
次のシングル「白いパラソル」からは、松本隆が作詞を担当するようになりました。
作曲は、前作「チェリーブラッサム」から引き続いて担当の財津和夫です。
収録アルバムは『Silhouette~シルエット~』
シングルとして発売された「夏の扉」は、アルバム収録もされています。
「夏の扉」リリースのちょうど1か月後、5月21日に発売された『Silhouette~シルエット~』がそれ。
アルバムのキャッチコピーは「扉をあけたら、もうひとりの私…聖子。」
「夏の扉」に引っかけたコピーのようですね。
表情の違う「ふたりの聖子」を配したジャケットもキュートです。
若き日の松田聖子オンパレードMV!
歌詞解釈やイメチェンの理由説明の前に、まずは「夏の扉」のMVをどうぞ!
YouTubeにアップされていた、ファンによる力作動画です。
デビュー曲「裸足の季節」~「ボーイの季節」まで、全21曲のシングルジャケット紹介付き!
彼女の変化が手に取るように分かるような作りになっています。
初々しくあどけない少女だった松田聖子が、次第に大人びた表情を見せていきます。
特に最後の3作品では、ボーイッシュな髪形と服装が目をひきました。
右下ではずっと「夏の扉」を歌う彼女の姿を映しているという、なんとも親切設計♪
瑞々しさあふれる歌詞……扉の向こうにフレッシュな夏が!
ではここから、歌詞の解釈にうつりますね。
彼と付き合い始めて間もない女の子が感じがちな、彼に対するちょっとした不満。
そして恥ずかしいけれど、されたら超嬉しいかもしれない出来事。
デリケートでちょっぴりワガママな女子心と、ふたりで飛び込む夏への期待がはじける歌詞です!
髪型を変えた彼女……彼の反応は?
シャイな彼にちょっとやきもき
髪を切った私に 違う女(ひと)みたいと
あなたは少し照れたよう
前を歩いてく
綺麗だよとほんとは
言って欲しかった
あなたはいつもためらいの
ヴェールの向こうね
出典: 夏の扉/作詞:三浦徳子 作曲:財津和夫