【EXILE SHOKICHI/Futen Boyz】歌詞&曲名に込められた意味とは？映画を表現？！

EXILE SECONDのボーカル兼パフォーマー。

自身が主催する「KOMA DOGG」レーベルのオーナー。

EXILE SHOKICHIは個性派揃いのLDHクルー内で1番無邪気に音楽を楽しんでいるように見えます。

ロックサウンドを大胆に取り入れた2018年のシングル「Underdog」。

そのカップリングはX-JAPANのHIDEのカバー曲「ROCKET DIVE」。

EXILEのパブリックイメージを気にせず軽々と音楽を乗りこなしていきます。

さらにレーベルのリリース第1弾にラッパーのSALUをセレクトする先見性も見事です。

今回は彼の自由な音遊びを楽しめる2018年のシングル第2弾「Futen Boyz」を徹底解説します。

曲名や歌詞に込められた意味とは？

そしてサウンドへのこだわりなどSHOKICHIのアーティストとしての顔に迫っていきましょう。

「Futen Boyz」は2018年10月にリリースされたソロ名義での6枚目のシングル。

フーテン・ボーイズ＝その日暮らしの気ままな野郎ども。

フーテンとはかつて精神病者を指して呼ぶ俗称でした。

しかし70年代にはヒッピーカルチャーに影響を受けた新しい不良少年を。

その後「フーテンの寅さん」の登場で現在のその日暮らしの自由人を意味するようになりました。

時代に合わせて言葉は進化するもの。

SHOKICHIはフーテンという言葉に新しい意味合いを持たせようとしています。

それは常識に囚われない自由な精神を持ったイケテル奴らです。

「Futen Boyz」は映画「DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW」の為に書き下ろされた曲。

DTCは山王連合会のムードメーカーであるダン、テッツ、チハルの3人組です。

自由気ままにバイクで旅を続ける3人の姿はまさに「Futen Boyz」そのもの。

そうです。「Futen Boyz」とはDTCの3人の生き様を表現した楽曲なのです。

「DTC -湯けむり純情篇- from HiGH&LOW」はDTCを主役としたロードムービー。

バイクで気ままに旅をし、立ち寄った温泉街で暮らす人々の生活に深く入り込んでいきます。

いわばLDH版の人情物語「男はつらいよ」です。

「男はつらいよ」といえばフーテンの寅さん。

3人のフーテンたち＝「Futen Boyz」という曲名に繋がるのですね。

まずは「Futen Boyz」のPVを見てみましょう。

冒頭、突然のロカビリー調のギターリフに驚かれた方もいるのでは。

そしていよいよSHOKICHI登場！と思わせて映画のシーンが挟み込まれます。

SHOKICHIはDTCの旅をする姿から楽曲の構想を得たといいます。

黒いアメリカンヴィンテージバイクに乗込み旅を始める3人のフーテン。

50年代～70年代のアメリカンロードムービーを想起させる作りからサウンドの骨格をイメージ。

それがイントロのロカビリースタイルです。

「Futen Boyz」を制作するにあたってエルヴィス・プレスリーを相当聴き込んだとのこと。

SKY BEATZとの濃密な共同作業で最新式のロカビリービートを生みだします。

PVに映画のエッセンスを散りばめるのもSHOKICHIのこだわりでした。

海外の映画主題歌のPVを参考に映画との相互作用を分かりやすく表現。

そのためDTCを中心とした映画の世界観をPVに上手く落とし込んだのです。

そしてPVの40秒くらいから謎の2人組のシルエットが映し出されます。

そうです！映画でも重要な立ち位置を占める縦笛兄弟です！

ファンにはお馴染みかと思いますが...。

縦笛兄弟とはカニ男（八木将康）と尾沢（天野浩成）の迷（？）コンビ。

そして八木将康は劇団EXILEのメンバーであると同時にSHOKICHIの実の弟。

思わぬところで初の兄弟共演を見られる貴重なPVなのです。

ちなみに彼らの一世風靡セピア風の衣裳の謎は映画を観れば分かるでしょう...。

世間の常識って退屈じゃない？

人は俺たちのことをフーテンって呼ぶけどさ。

俺たちはオン・ザ・ロックのアイスくらいにクールだから気にしないんだ。

楽しいことしたいでしょ？

じゃあ、俺らと一緒に旅に出ようぜ、イカした彼女！

知らなかった世界を体験させてあげるよ...。

とてもクール、というかキザなセリフ回しに聞こえますがそこはDTCの3人ですのでお許しを。

時にファニーに、しかしやる時はやるのが山王連合会のDTCです。

しかし彼らの魅力は言葉で語るのは難しいでしょう。

という訳で未見の方は「HiGH&LOW」シリーズを最初からご覧ください。