「ちゃんとしなさい」そういわれるのが子供は嫌いだと思いませんか。
自分はしっかりやっているつもりなのにいわれてしまう、頑張ってもできなくてさらに頑張っているのにいわれてしまう。だから「ちゃんと」という言葉が嫌いな子供なんです。
目の前の壁が高ければ高いほど、足がすくんでしまいます。一歩を踏み出すには勇気がいるんです。
その勇気を持てずに、なんとなく生きている自分がいることに気が付いたのです。
君が救ってくれた
周りの心配をしてばっか 君のその心が
きっと誰かの救いです 本当にありがとうね
出典: お別れをする時は/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望
君はいつも周りを気遣い、心配ばかりしていました。それが誰かを救うことになり、感謝してもしきれないのです。
さよならを言うのではなく
変わりたいとかじゃなく変わってしまうものだから
何を盾にして何を救うかは誰もわからないし
さよならって言葉が怖くなった
どうか 元気でいてほしいな
出典: お別れをする時は/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望
自分から変わりたいと思わなくても、どんどん変わっていくものはあります。例えば季節がそうですね。
ふと気づいた変化に「さよなら」を告げることが怖くなりました。何がどう変化し、誰を救うかなんてわかりません。だけど怖いからさよならは言いたくないのです。
そのために僕は何ができるだろうか。考えた時に出てきた言葉は「元気でいてほしい」でした。
美しい桜が咲くころに
溶け残ってる冬の思い出
校舎のそば立ち尽くす桜は
こんな綺麗に咲くんだな
出典: お別れをする時は/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望
雪がまだうっすらと地面に残っています。それでも桜の木は変わらずそこに立っています。
冬の眠りの時期を終えた桜は、今年も美しく咲きますが、今年はいつもより美しく咲き誇って見えるのです。
お別れをする時は
何度でも何度だって 言い聞かせてたはずなのに
明日には明日には ここに居れる気がするから
ああ やっぱ さみしくなってしまうな
そうさ お別れをする時は
出典: お別れをする時は/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望
お別れがやって来る、もう会えなくなるかもしれない、それは自分自身に何度も言い聞かせた言葉でした。
しかしいざお別れの時を迎えると、寂しさが募り、明日もまたここに居るんじゃないかという非現実的なことさえ思い起こしてしまいます。
そうするとまた、寂しいなと感じてしまうのです。
僕らは大人になっていく
ありがとう さようなら またいつか会おう!
壁を前にして足がすくんでも大丈夫だろう
ちゃんとって言葉も向き合ってくよ
そうさ 僕ら大人になった 少しはさ
出典: お別れをする時は/作詞:坂口有望 作曲:坂口有望
これまでの僕らは大きな壁の前に恐怖心を覚え、立ちすくむことしかできませんでした。
だけど今の僕は足がすくんでも問題ありません。どんな言葉でも受け止められるのです。向き合うことができるのです。
それは僕らがいつの間にか、成長し、大人に近づいていった証拠でもあります。
だから、さようならを言うときは、またいつか会おうという言葉を添えて、ありがとうを伝えたいのです。