繋ぎ合った時もあった
ほどけない感情持ち寄って
それが僕のすべてだった
それもたった今 失くしたんだ
出典: Re:Re:/作詞:後藤正文 作曲:山田貴洋
自分なんて、結局は積み重ねた記憶の集合体でしかないなら、記憶を失ってしまえば自分はどこにもいなくなるのかもしれませんね。
絶対に忘れるはずがないと思えた、あの人の手のぬくもりも、交わした言葉も約束も、忘れてしまえば“僕の全て”を失うことと同義のように感じます。
これはとっても切ないし怖いですが、あり得ないことではないんですよね。
もしあの時に帰れたら
形だって 時が経って
変わりゆくものとおもい知って
僕はずっと掻きむしって
塞がれた今日を恨んだ
出典: Re:Re:/作詞:後藤正文 作曲:山田貴洋
変わらないものを探して、自分も変わっていって、変わっていった自分には、結局変わらないものが見えなくて……。
記憶でさえ、気持ちでさえ、物も人も街も、全ては時間と共に変わっていって、私たちが信じるべきものは、きっと自分たちの頭の中にしかなくて。
今日だっていつの日にか記憶の中で別の日の事のように変わっていってしまうなら、もうどうしようもない。
やり場のない悲嘆というか諦念を感じるような歌詞です。
そしてどうかなくさないでよって
高架下、過ぎる日々を
後悔してんだよって そう言い逃したあの日
出典: Re:Re:/作詞:後藤正文 作曲:山田貴洋
“後悔してんだよ”っていう言葉を吐き出すことができたら、実は少し心が軽くなるような気がしませんか。
きっと悩んでグルグル回っている時は、自分が後悔しているかどうかもわからないから、とても苦しくて、しんどくて、きっと後悔しているという気持ちさえ吐き出せない気がします。
気持ちを言い逃すことで、自分の苦しみを少しでも放てるなら、これはとても大事なことかもしれませんね。
ただ君だけを待っている
君を待った
僕は待った
途切れない明日も過ぎて行って
僕は今日も掻きむしって
忘れない傷をつけているんだよ
君じゃないとさ
出典: Re:Re:/作詞:後藤正文 作曲:山田貴洋
心を掻きむしることで、心に消えない傷をつければ、君のことを忘れずに済むかもしれない。
君のぬくもりや君との言葉や、君との時間を忘れないかもしれない……。
この歌詞には何か切迫感を感じますね。
君じゃないといけないから、忘れないように傷をつける。
これは苦しいけれど、当人にとってはとても大切な行為なのかもしれません。
おわりに
独特の世界観とクセになるロックサウンドで人気のASIAN KUNG-FU GENERATION。
これからも自分たちの世界観を貫き通して、個性的な楽曲をたくさん生み出していってほしいですね!
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