私もうろ覚えでした。公には認められなくても二人は一度結婚しているのですね。この結婚をきっかけに両家の対立が終わるなんてことは淡い期待だったようです。

親が認めない結婚でも時間が解決してくれると思うのは考えが甘いようです。一筋縄では終わらないのがシェイクスピア。お話は続きます。

しかしその直後、ロミオは友人とともに街頭での争いに巻き込まれ、親友・マキューシオを殺されたことに逆上したロミオは、キャピュレット夫人の甥ティボルトを殺してしまう。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ロミオとジュリエット

犯罪者となってしまったロミオ。悲しみのどん底に沈んだジュリエットはロレンスに救いを求めます。二人の愛の行方は?

ロレンスは彼女をロミオに添わせるべく、仮死の毒を使った計略を立てる。しかし、この計画は追放されていたロミオにうまく伝わらなかった。そのためジュリエットが死んだと思ったロミオは、彼女の墓で毒薬を飲んで自殺。その直後に仮死状態から目覚めたジュリエットも、ロミオの短剣で後追い自殺をする。

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/ロミオとジュリエット

両家の対立が無ければ祝福を受けるはずの二人。一度交わした永遠の愛が復活するどころか、命まで捧げることになってしまいました。

舞台でのお話とはいえ、障害の多い恋を貫こうとする二人にハラハラドキドキさせられます。貫くためにより一層強くなる二人の絆が切れないことを、観る側も強く願います。

困難を乗り越えてより良い結末に持っていきたい望みが見え隠れする、ロミオとジュリエットのような恋。

恋に溺れることしかできない二人が、二人だけで劇中劇の恋に漂います。

さよなら さよなら さよならだけはずっとできない
苦しい胸の痛みあっても
二人が出逢えた意味なんて無くていい
一緒に居られる時間が幸せだから

出典: 「でも…。でも…。でも…。」/作詞:Sonar Pocket 作曲:Sonar Pocket・KAY

さよならが打ち消せなくても、続く保証のない恋。それでも幸せならこのままでかまわない。今一緒に居ることだけでいいのだから。

果たせない約束を交わす二人

守れない約束と分かっててもまた交わしてしまうよ
いつになるか分からない計画立て
『今度絶対二人で泊まりでいこうね。』って嬉しそうに
はしゃいでた二人だったけど
約束した日にやっぱ会えなくて
『なんでなんでなんでなの?』
そうやって聞くお前に何(なんに)も応えてやれなくて
『分かったよ…平気だよ…。』受話器越しに掠れた声

出典: 「でも…。でも…。でも…。」/作詞:Sonar Pocket 作曲:Sonar Pocket・KAY

一泊二日もムリな関係

周りからは祝福されない恋。その理由がナニなのか、結論を出すのはもう少し後にしたいと思います。今は目の前の恋に集中しましょう。

二人で泊りで出かける約束をしてもそれが実現することは絶対にありません。

約束なんかするだけムダと思っていても、もしかしたら行けるかもしれないという微かな望みで心を躍らせてしまうあなたと私。

 一泊二日で出かけることすら難しい二人の関係。なかなか大変な恋ですね。それでも超えるべきハードルや壊すべき壁の多さにめげることは無い、ひたむきな恋。

ひたむきさの後ろにあるホントの気持ちが分かるだけに、問い詰められた言葉に期待した答は返せません。

ここでは泣きたくない、泣いたら負けだから。言いたくても言ってはいけない気持ちを押し込めた返事は、聞き取りが出来ない位の声で戻ってきます。

【「でも…。でも…。でも…。」/Sonar Pocket】意味深な歌詞のテーマに論争勃発!真実は?!の画像

意味なんて関係ない、今が楽しければ

先の見えない関係 明日になれば二人だって
いつもと変わらない日々に戻るんだろう
『もう少し早く二人が出逢えたなら続けられたのかな?
いつも無い物ねだりばかリしちゃってゴメンね…。』

さよなら さよなら さよならだけはずっとできない
逢えない時が続いても
二人が出逢えた意味なんて無くていい
一緒に居られた時間が幸せだったから

出典: 「でも…。でも…。でも…。」/作詞:Sonar Pocket 作曲:Sonar Pocket・KAY

別れの言葉と過去形が表すモノは?

歌詞全体がやりきれない切なさで覆われていますが、私的にはこの歌詞に1番の切なさを感じます。

未来のない恋の真っ只中にいる二人。明るい希望の抱けない恋をする二人は悲劇の主人公かもしれません。でも日常は動いています。

陽が沈んで朝が来て1日が始まれば、悲劇を背負っていることを微塵も見せずに日常に戻っていきます。

ランチのメニューや夕方以降の予定を考えることと先の無い恋は同時進行

出逢いのタイミングがずれただけよねと言い聞かせて、ここでわがままな心は一旦しまいます。

本音を隠すしかない恋が続きます。別れの言葉を重ねてもそれも本音ではありません。逢えなくても、未来が無くても、逢っていた時間が輝いていたならそれで心は満たされます。

 “一緒に居られた時間”に注目しましょう。先に紹介した歌詞は“一緒に居られる時間”という現在進行形でした。

守られない約束を繰り返すことで、二人の時間を想い出にする必要を感じているのでしょうか。

この後の恋の行方を見守りましょう。

青空に向かって言うさよならが切なさレベルを上げます。

声だけでも聞きたい!自由な恋じゃないから

『いつでも携帯の履歴の一番上にあるよあなたの名前
自分からかけないと決めたけれどやっぱり
気付けば通話ボタン押して あなたの声聞きたくて
寂しさ埋めたくて…優しさに触れたくて…
もしも今あなたを嫌いになれたらきっと楽になれるのに
嫌いになれなくて苦しくて…でも嫌いになりたくなくて…
もう二人は逢わない方が良いの?教えてよ…。』

出典: 「でも…。でも…。でも…。」/作詞:Sonar Pocket 作曲:Sonar Pocket・KAY

優しくなれない!今の恋に疲れてる?