この部分の歌詞は語尾で韻を踏んでいるのが特徴的です。
言葉遊びをしながら、チカが言い訳するように呟いているような印象を与えてくれます。
ここでも悪いのは決して自分ではなく、彼であることを重ねて言い訳しているようです。
お互いの気持ちが通じ合わない生活なんてチカにとっては憂鬱な毎日だったのでしょう。
別れてたことを後悔し始める
ああ 私こんなはずじゃなかった
「幸せになる」少女の頃の夢
出典: チカ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
さんざん言い訳した後、冷静になるとチカは後悔し始めます。
幼い頃に描いていた夢を自分の手で破ってしまったことに改めて気付くのです。
どんなことに幸せを感じるのかは人それぞれですが、チカにとっては少なくとも彼と過ごす時間が幸せだったのでしょう。
それは彼との良好な関係を築いていくことなのか、それとも同棲や結婚をすることだったのか…。
聴き手の判断にゆだねられているところが、さらにこの楽曲のイメージを広げてくれます。
ついに自分が悪いことを認め始める
A.P.C.の黒い財布
なくしてしまったのは本当でも嘘を見破ってよダーリン
平気な涙なんてない
だから
きっとすぐ帰れない
あなたの為にもう尽くせないわ
笑って見過ごした
あなたのせいだわ
出典: チカ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
彼に気にかけてもらいたくて嘘をついたことを正直に認めます。
チカは強い女性だと彼に思われていたのかもしれません。
涙を流していても自分を鼓舞して立ち上がることのできる自立した女性像が浮かんできます。
口では大丈夫と言っていても本当は誰かに助けてほしいと思っているタイプの女性なのでしょう。
だから心配してほしくて彼を試したものの、自分の願うような答えはくれなかった…。
そんな彼に腹を立ててしまったことを認めます。
チカはこの答え次第で2人の関係を続けるか終わらせるかを賭けていたのかもしれません。
自分は本気でぶつかっていたのに、彼は軽く受け流してしまったから2人の溝はさらに深いものになってしまいました。
何度も何度も後悔している
もしも 2人の最後が今日だとしたなら
あと少しほんの少しだけ
求めていてほしかった、な。
出典: チカ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
同じ言葉でも1回目の歌詞とは少しニュアンスが変わっている部分です。
最初はまだ強気でいたチカですが、今回は自分の浅はかな判断に心底後悔しているように感じます。
チカの落ち込んでいる溜息が聞こえてくるようです。
チカ自身に未練が残っている
プライドが邪魔をする
女は別れが近づくほど
可愛くなって綺麗になるの
だから今のうちに会っておいてよ
メモ書きは残しておいたでしょ
出典: チカ/作詞:あいみょん 作曲:あいみょん
チカは自分がわがままだったこと、そして自分が悪かったことについて素直に認めました。
でも自分から彼の元に戻る勇気はありません。
それはチカの中の高すぎるプライドが許さないのでしょう。
彼の方から追いかけてきてほしいのになぜわかってくれないの?
ここでも察してほしいが発動しています。
悪かったのは自分だと思いながらも、彼に謝るどころか追いかけてきてくれないことに拗ねているのです。
別れたことに後悔していても、チカのわがままはまだ健在ですね。