人気バンド「SPYAIR」の19枚目のシングル「RAGE OF DUST」
「RAGE OF DUST」はロックバンド「SPYAIR」の19枚目にあたるシングルです。
2016年11月にリリースされた本作は、テレビアニメのテーマソングに起用されたことでも知られています。
また2017年10月にリリースされた5枚目のアルバム「KINGDOM」にも収録されています。
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」
「RAGE OF DUST」は「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の主題歌に起用されました。
通称「鉄オル」として親しまれている同作品は「いのちの糧は、戦場にある」がキャッチコピーに、MBS・TBS系列で2015年10月~2016年3月に第一期を放送。
2016年10月~2017年4月に放送された第二期のオープニングテーマに起用されたのが「RAGE OF DUST」でした。
テーマは”戦い”
「RAGE OF DUST」でテーマとなっているのは”戦い”です。
日常の中で感じる劣等感や理不尽といったものを噛みしめつつもなお戦う姿が、SPYAIRならではの前向きで力強いメッセージによって描かれています。
「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」の世界観とも見事にマッチした1曲です。
期間限定盤は書き下ろし絵柄デジパックジャケット仕様
「RAGE OF DUST」の期間生産限定盤のジャケットには、このために描き下ろされた「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」第二期のイラストが使用されています。
目に飛び込んでくるのは、物語の主人公である少年兵「三日月・オーガス」と、彼が所属する民間警備会社「CGS」の参番組隊長「オルガ・イツカ」の姿。
「ガンダム・バルバトスルプス」を背にして2人が見せる力のこもったまなざしが印象的で、鉄オルファンには堪らないデザインになっています。
CDはこのほかに通常盤と初回生産限定盤があります。
SPYAIRの魅力
爽快感のあるメロディーとパワフルで重厚なサウンド、そこに絡まる伸びやかなボーカルと繊細な歌詞すべてが一体となり、独特の世界観を創り上げています。
SPYAIRの成り立ち
メンバー4人は全員が愛知県出身で、2005年の6月にSPYAIRを結成。
元々はIKE(ボーカル)、MOMIKEN(ベース・作詞)、KENTA(ドラム)の3人が同じバンドで演奏していました。
そのバンドのギタリストが脱退した際に、他のバンドにいたUZ(ギター・作曲)に声をかけたのが4人での活動の始まりです。
バンド名は響きが気に入ったという「Spyware(スパイウェア=コンピューターウィルスのこと)」をアレンジしたものです。
SPYAIRの軌跡
野外ライブに力を入れた
結成後の彼らは積極的に野外ライブを行っていました。
ライブハウスなどでお客さんを待つスタイルではなく、自分たちから出向いてバンドを知ってもらおうという考えを強く持っていたからです。
音響も整わず立ち止まってくれる人もいない状況からのスタートでしたが、名古屋の栄広場を中心に地道に野外ライブを続けているうちに、いつしか人々の目と耳を自分たちに向けることに成功した彼ら。
栄広場では何と99本もの路上ライブを決行し、100本目に2000人もの観客を集めたという事実は、今でも語り草になっているとのことです。
こうしたライブ活動と並行してインディーズでシングルをリリースしていたSPYAIRでしたが、その実力は徐々に地元のみならず広く知られることになります。
そして2010年、シングル「LIAR」(TBS系ドラマ「ハンマーセッション!」主題歌に起用)で、華々しくメジャーデビューを果たしたのでした。