空想フォレストについて
まず、「空想フォレスト」が収録されているアルバムなど、概要について紹介します。
アルバム「メカクシティデイズ」収録
「空想フォレスト」は、じん(自然の敵P)の2012年5月発売の1stアルバム「メカクシティデイズ」に収録されています。
それまでの楽曲とは違ってファンタジーの要素が盛り込れており、さわやかな印象のある曲です。
2012年2月1日にニコニコ動画に「想像フォレスト」として投稿され、翌日の2月2日に再生回数が10万回をこえて、「VOCALOID殿堂入り」を果たしています。
そして、2012年6月15日に再生回数が100万回をこえた「VOCALOID伝説入り」を成し遂げた人気の高い曲なのです。
また、「空想フォレスト」はじんの「カゲロウプロジェクト」の一端を担っている作品でもあります。
カゲロウプロジェクトとは
カゲロウプロジェクトとは、じんのアイディアをもととした小説・漫画・アニメ・音楽のメディアミックスプロジェクトの総称となっています。
メディアによって細かい箇所は違いますが、基本的にストーリーは統一されています。
主人公が所属する秘密組織「メカクシ団」が「カゲロウデイズ」を中心とした事件の謎に迫るというストーリーです。
「空想フォレスト」も他のメディアとリンクしており、アニメ「メカクシティアクターズ 」の第10話のサブタイトルにもなっています。
MVも話題
「空想フォレスト」はアルバムが発売される前に、MVが公開されています。
このMVは、「カゲロウデイズ」というじんの別の曲の自己解釈PVを投稿していたわんにゃんぷーが担当しています。
自分が大好きなアーティストの作品に正式に関わられる距離の近さも面白いですよね。
少女の複雑で切ない気持ちが伝わってくる映像は、この曲の世界観を深く理解することに役立ちます。
想像フォレストとの違いは?
「想像フォレスト」と「空想フォレスト」はタイトルがよく似ています。この2つの曲の違いについて、以下で詳しく解説していきます。
アレンジが違う
「空想フォレスト」は、カゲロウプロジェクトの曲である「想像フォレスト」を「メカクシティデイズ」に収録するにあたって、新たにアレンジを加えたものなのです。
打ち込みで作っていたサウンドの一部が生の演奏に変わり、音の分離が抜群に良くなっています。
「想像フォレスト」と比較して、疾走感や音の厚みが増しているように感じられます。
ただ、じんは「空想フォレストはただの想像フォレストのパワーアップ版ではない」と語っています。しかし、その詳細については明らかにされていません。
MVも違う
こちらは、「想像フォレスト」のMVです。おわかりいただけましたでしょうか。実は、「空想フォレスト」は楽曲だけでなくMVも変更されています。
「想像フォレスト」であいまいだった部分が修正され、とても見やすくなっています。また、MVに出てくる少年「セト」とメデューサの少女「マリー」のほほえましい演出も追加されているのです。
一番の違いは、セトの成長した姿が描かれていることです。「想像フォレスト」では小さかったセトが、「空想フォレスト」では成長した姿でマリーを迎えにくるシーンがあります。
ちなみに、「想像フォレスト」のMVが公開されてから長い間、マリーは「フォレス子」、セトは「フォレス男」と呼ばれていたそうです。
その後、この「マリー」と「セト」という名前は正式に発表されました。
MVの違いが気になるという方は、2つの映像を見比べて確認してみてください。