D A E B F♯m7
それを守っていけるのかな
D A E B F♯m7
失くさないでいられるかな
D E F♯m7
失くしたくても無くせやしないよ
E A B
僕は僕を止めれないの
出典: 「魔法鏡」(マジックミラー) 作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
命について2人で語り合っているのですね。しかし、元々は一心同体の2人ですから、分け合うわけにはいきません。
2人で1つの命を共有して使っていくしかないのです。「シェアハウス」ではなくて「シェアライフ」なのです。
A G♯mC♯m B A B C♯m
もう 少しだ けこ のまぶ たに 載って て
A G♯m C♯m B A B
照らし 出して も 見 えるの は 一人だけ
A G♯mC♯m B A BC♯m
もう 少しだ けそ の声 震 わせて て
A G♯m C♯m B A B C♯m
「泣き たいの に 泣 けぬな ら 歌えばい い」
出典: 「魔法鏡」(マジックミラー) 作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
「照らしだしても見えるのは一人だけ」冒頭に説明しましたが、そもそも『マジックミラー』は光の加減で見える方向が決まってくるのです。
その面してる側の鏡面の光の量が大きければ、そちら側の方が外から見える。けれど心の中の「自分」にいくら光を当てたところで、その姿は見えないようです。だから物質としての「自分」一人しか見えない。
ここで、やっと解かりました。そもそも2人の間には、マジックミラーなんて最初から存在していないのかもしれません!いわばまるで、「幽体離脱」した状態。
言い換えれば、実体のある自分と実体のない自分。何かの拍子で、主人公の1つの肉体から魂が抜け出てしまったとも言えるのではないでしょうか。
別々に別れても、気遣いあう「2人」
E/G A E B
君は君を守れるかな 勇気の使い方が分かるかな
E/G A E B
君はきっと苦手だから できることは僕も手伝うから
出典: 「魔法鏡」(マジックミラー) 作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
肉体の無い、心の中の自分は肉体を持つ、物質としての自分を気遣います。「君は君を守れるのか?」「守れるだけの勇気があるのか?」
そして、慈しむようにこう言葉を投げかけるのですー「出来ることは、僕も手伝うから」
E/G A E
口だけは達者なあいつはきっとね 恥ずかしがり屋だから
F♯m7 E A B C♯sus4 C♯
鏡には映らないけど 向こう側で君を見てるから
出典: 「魔法鏡」(マジックミラー) 作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
そして、肉体を持たない心の中の自分の方も、肉体を持つ物質としての自分を慈しみます。
「口だけは達者だけど、あいつはきっと、恥ずかしがり屋だから」
そして、こう云うのです、「鏡には映らないけれど、鏡の向こう側で君を見ているから」
何だか、傷を舐めあっているような感じにも思えますが...。
A G♯mC♯m B A B C♯m
もう 少しだ けこ のまぶ たに 載って て
A G♯m C♯m B A B
いつ だってそ う 映 るの は 一人だけ
A G♯mC♯m B A B C♯m
もし かして さあ の時 の 鏡 の
A G♯m C♯m B A B C♯m
泣き 出し そうな 顔した あの 僕 は
出典: 「魔法鏡」(マジックミラー) 作詞:野田洋次郎 作曲:野田洋次郎
「鏡の中に映っていた僕は泣き出しそうな顔をしていた」ーきっと今は分かれてしまった2人が同じ身体に居た頃は、「内」なる自分が「外」の自分にこう語りかけたのでしょう。
でも、その理由は何なのでしょう?
自問自答を繰り返し続けた結果、いつしか1人の自分は二つに分かれてしまったようです。
ヒントを残しながら、演奏は突然終了しこの曲は終わってしまいます。まるで答えを出すことを拒むかのように。
果たして、何が彼を二つに分けてしまったのか?/歌詞解釈まとめ
あまり自分を責めすぎると...
主人公は自分を事あるごとに、自分を誤魔化して来たのでしょうか?どんなに嫌なことがあっても、笑い、歌ってきた。
内なる自分はそれをずっと拒んできた。その結果、魂と肉体はひとつの身体から別れてしまったのでしょうか?
そもそも「幽体離脱」っていうのは、生きているうちに強い念が潜在意識化にあると、いつの間にか身体から霊魂が離れて、勝手に活動するものらしいですね。
きっとそれは想像を絶するような「自己嫌悪」の結果なのでしょう。
たまには、自分をいたわって
人はあまり自分を責めすぎると、まわりの人に対しても厳しくなってしまいます。
だから、時には自分の良いところも取り上げて、自分を褒めてあげないと、ほら、内なる自分が身体から離れようとしてしまいますよ。
時には自分を評価して、自分を優しくいたわってあげること。
そうすることによって、いつも人に対しても優しく出来るのではないでしょうか?