「夢追い虫」/スピッツ 映画主題歌の歌詞に隠された本当の意味とは...？ギターコードも掲載！

「夢追い虫」は、生きることのつらさや悲しさと向き合いながら、恋人と二人で進んでいく希望を感じさせる歌詞になっています。

当たり前のように過ごす日常の風景であっても、大好きな恋人と二人で過ごせば最高の日だと感じることはありますよね。

彼女はドキドキするような美人や魔法のような時間を与えてくれる人ではないようです。しかし、「バカな君が好きさ」というところから、心が許せる人であることがわかります。

時が過ぎて見た目だけでなく、性格が変わってもすべて許せると思えるほどの恋人なのです。存在そのものを愛しているといっても良い程なのだと思います。 

上から目線であった歌詞とは対照的にどれだけ好きかということを伝えています。「バカな君」というのは照れ隠しだったのでしょう。

美人でもなんでもないけれど自分には特別に思える恋人が、気持ち悪いほどに好きで求めて止まないのです。

まるで、こんなにもすてきな恋人と出会えたことを夢のようだと感じながらも、それが現実であり心から大切にしたいと思っていることがよくわかります。

そんな恋人がいるからこそ、目指す夢に向かって一歩ずつ進むことができるのでしょう。

この歌詞は大サビに当たる部分なのですが、とても胸に響きます。ずっと変わらずに生きるように感じる人も、ささいなことでいなくなってしまいます。

今の時間が楽しくかけがえのないものであればあるほど、失うことを想像した時には悲しくなりますよね。

「ちっぽけな虫です」という歌詞は、一見すると自分たちは踏まれたり、つぶされたりすれば死んでしまうちっぽけな虫と同じだと言っているように見えます。

しかし、そこには「立ち止まらず、目の前のことに命をかけて取り組む虫のようであろう」という気持ちが込められているのではないでしょうか。

その命のはかなさと力強さを思いながら、君と踊るように生きたいのです。

目標とする人に憧れや嫉妬を抱いたり、信じた人に裏切られることがあったりしても、生きていくうちに傷つかない方法は少しずつわかっていくものです。

それに耐えられるようになって、乗り越えた時にどこに向かえば良いのでしょう。

この「どこへ行こうか？」には、迷いというよりも「行き先は決まっている」と言っているように感じられます。

自分の身を削りながらも、夢に見たあの場所に向かうことは変わらないのです。

印象的な歌詞である「あくまでも」という言葉には、2つの意味があります。

1つ目は「ある一定の範囲内に収まる様」という意味で、「ちっぽけな虫」ができることはわずかだという解釈にとらえられます。

2つ目は、「際限なく。どこまでも」という意味です。まったく逆の意味に感じられますよね。しかし、この2つ目の意味で考えると、恋人とどこまでも進んでいきたいと言っているように感じます。

この2つの意味を込めて、「あくまでも」となっているのだと思っています。そう考えると、「夢追い虫」というタイトルがとても深い意味を持っていることに気付かされるのです。

自分でも「夢追い虫」を弾いてみたいという方のために、ギターコード譜を紹介します。

実際に演奏してみると、ただ聴いているだけでは気付かなかった魅力にきっと気が付きますよ。ぜひ、あなたもチャレンジしてみてください。

今回は、スピッツの名曲「夢追い虫」について紹介しました。

この曲はサウンドも最高ですが、なんと言っても深い意味を持った歌詞が魅力です。スピッツの曲で、一番好きというファンも多く見られます。

また、2017年12月27日発売予定の6枚組アナログ盤「CYCLE HIT 1991-2017 Spitz Complete Single Collection -30th Anniversary BOX-」にも、「夢追い虫」はもちろん収録されています。完全受注限定生産となっていますので、購入を考えている方はご注意ください。

このアナログ盤の詳細や現在の活動は、下記の公式サイトからご確認いただけます。スピッツのさらなる活躍に期待しましょう。