時の流れは残酷に

春は、最も目まぐるしい変化の季節。

誰もが出会いと別れを経験します。

桜の花が咲いて散っていくのと同じです。

生きているものは皆、変化せずにはいられないのです。

それこそが、生き物が背負う宿命。

それを表現する歌詞が最後に出てきます。

だんだん君は大人になっていった

出典: なんてったって春/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎

ここでの君が指しているのは、あの想い人のことでしょう。

主人公は、その後も何度か彼女を見かけたのかもしれません。

すれ違う度に、成長していく彼女。より美しく輝いて見えます。

だんだん僕も大人になっていった

出典: なんてったって春/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎

時を重ね、主人公もまた大人になっていきます。

彼女を見て、切ない気持ちが過ぎる。

しかし、その気持ちはどんどん小さくなっていきます。

変わりたくなくても、変わってしまう時間の残酷さ。

歌詞を2度繰り返すことで、それを表現しています。

主人公が成長した証

この曲の最後の歌詞に注目してください。

流れた涙は 多分 春だ

出典: なんてったって春/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎

1番で、流れた涙の意味がわからずにいた主人公。

今では、涙を春のせいだと受け止めています。

過ぎ去った春という季節と、終わった恋を重ねています。

その2つを過去のものだったと断定しているのです。

つまり、主人公が失恋を認めたという描写です。

悲しい終わりに思えるかもしれませんが、それは違います。

この歌詞には、希望の意味も含まれているからです。

それは、季節が巡り再び春がくることの暗示。

主人公はまたいつかを経験するのです。

季節が巡るように、出会いと別れを経験して大人になる。

1人の青年の人生をのぞき見るような世界観です。 

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