「蓮の花」
両A面シングル
「蓮の花」は2014年10月29日に両A面シングル「さよならはエモーション/蓮の花」として発売されました。
サカナクションにとって10枚目のシングルでオリコンチャート4位を獲得。「蓮の花」は山下智久主演の映画「近キョリ恋愛」の主題歌に抜擢されました。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%95%E3%82%88%E3%81%AA%E3%82%89%E3%81%AF%E3%82%A8%E3%83%A2%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3/%E8%93%AE%E3%81%AE%E8%8A%B1
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」をモチーフにした文学的な歌詞にエレクトロニックなサウンドが融合するサカナクションらしい曲。
一発でサカナクションとわかるサウンドプロダクション。打ち込みの中にエモーショナルを感じる楽曲ですね。
これぞ「サカナクション!」と叫びたくなります(笑)。
それでは「蓮の花」の世界を見ていきましょう。
「蓮の花」の歌詞
深掘り
花降る 花降る水辺
花散る 花散る風で
そう
今朝逃がした
あの小さい蜘蛛
どうしてるだろう
出典: 蓮の花/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎
シンプルな言葉ですがイメージが広がる歌詞です。
色鮮やかな花が舞い散る様子と切ないイメージが印象的なシーンですね。
芥川龍之介の小説「蜘蛛の糸」をモチーフにした歌詞です。
今朝、逃してあげた蜘蛛の行く末を案じています。温かい優しい心が伝わってくる歌詞ですね。
本当に小さな蜘蛛にまで愛情込めているのを感じます。
包み込むようなサウンドと相まってこの歌詞のイメージが広がっていくよう。
静かに君を妄想したいのに
ah
終わらないな
疲れる夜が待ってる
せめて
静かに君を妄想したいのに
出典: 蓮の花/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎
仕事が終わらないのでしょうか。毎日忙しすぎて疲れる夜しか待っていないようです。
こんな時には愛しい君を想っていたいのに。それどころではない忙しさでしょうね。
忙しさの中で君を求めるのが切ないです。
ストレスの中でがんじがらめになっていますが、君だけが救いなのです。
サカナクションのボーカルの切ない歌声も歌詞の世界をより鮮明にしていますね。
この歌詞と歌声でこそのサカナクションですね!!!
君と会えるのはいつになるのでしょうか。
君に会わないと僕の心は壊れてしまいそうです。早く君に会いたいという気持ちを感じるパート。
花降る 花降る水辺
花散る 花散る風で
そう
夢を見た
あの小さい蜘蛛
君みたいだった
出典: 蓮の花/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎
君を思う気持ちが大きすぎて、あの小さい蜘蛛を君と思ってしまった。
かなりの精神的な行き詰まりを感じる歌詞です。
ちょっと妄想気味でもあり、しかも切ない歌詞です。心に刺さる歌詞ですね。
もう自分で這い上がる力は残っていません。だからこそ助けてくださいという思いなんでしょう。
ah
蜘蛛の糸
花揺る蓮まで垂れ下がって
苦しむ僕を引っ張り上げてよ
出典: 蓮の花/作詞:山口一郎 作曲:山口一郎
やはり僕は毎日苦しんでいるようです。蜘蛛の糸が天井から垂れてきて僕を救ってくれることを願う歌詞です。
誰か僕を助けてくれないかという切実な願いなんですね。
ストレスフルで本当に辛い日々を想像できます。
これ以上ストレスを受けたらどうなってしまうのでしょうか。