この主人公は、これから先も「君」と一緒に生きていこうと思っているようです。

「真っ白な愛と希望が寄り添う日々」というのは、2人の幸せな将来のことを指しているのでしょう。

そして、この歌詞において「白」というのは、美しさや平和を表しているのだと解釈できます。

そう考えると、主人公と「君」は恋人(もしくは夫婦)関係にあるのかもしれませんね。

平和な2人将来のことを考えているようなので、かなり親密な関係にあるのでは?と推測できます。

しかし、どんなに仲が良くても、生きていれば色々な困難が訪れます。

その困難のことを「絶望の崖」「投げやりの海」という言葉で表現しているのでしょう。

そんな困難が訪れた時には、主人公が自ら立ち向かおうと歌っているのが頼もしいですね。

そして、困難だけでなく、幸せなこと(=喜びの空)も2人で分かち合おうとしています。

どんなことも2人で乗り越えて、幸せな日々を目指して生きていく。

それこそがこの主人公の願いなのです。

2番~ラストの歌詞

生きにくい世界だけど…

淡い 立春のそよ風に どれだけの人が吹かれてるのかな
誰もが感じる 幸せが降り注ぐ
場所が この世界のどこかにあるのなら

出典: WHITE DAYS/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

立春とは、2月4日あたりの時期を指す言葉です。

つまり、季節は真冬であることが読み取れます。

ちなみに、映画「銀色のシーズン」も冬の時期を舞台にしているので、映画の季節と歌詞がリンクしていることが分かりますね。

この世界を見渡すと、理不尽なことや悲しいことで満ちあふれています。

主人公も「君」も、そんな生きにくい世界の中で生活しているのです。

しかし、そんな世界でも「幸せが降り注ぐ場所」があるのではないかと信じています。

わずかな望みを抱いているからこそ「君」とともに前を向いて生きていけるのでしょう。

この世界が平和になるには…

いつか涙とその笑顔が 手をつなぎ もっと人は優しくなれるさ
か弱き心が 閉じ込めてる SOSに気付いて ただ耳を澄ませばいい
心の壁 つたう雨 誰もが傷を負ってる
見えない奥の方に

出典: WHITE DAYS/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

1番のサビでは、主人公と「君」の将来や愛について歌っていました。

しかし、2番では平和について歌っています。

悲しいことも嬉しいことも、全部みんなで共有すれば、世界はもっと平和になると思っているようです。

この世界は、自分のことだけに精一杯になっている人で溢れかえっています。

でも、みんながもう少し優しくなって、他の人が抱えているSOSに気づいてあげれば、悲しむ人も減るはずです。

「誰もが傷を負ってる」といっているので、きっとSOSを抱えている人はたくさんいるはず。

でも「悲しみを負っているから、他の人のことなんてどうでもいい」といっているだけでは、世界は平和になりません。

だから、心の傷の有無に関係なく、お互いに助けあう必要があるのでしょう。

愛されたかったら、まずは自分から他の人を愛しにいく。

この世界にはそれが必要なのだと思います。

絶望せずに生き続ければ…

僕等 必ず辿り着ける 真っ白な愛と希望が寄り添う日々へ
だから 瞳を閉じないで 真っ直ぐな夢が 眩しすぎるこの世界に

出典: WHITE DAYS/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

強い絆で結ばれている主人公と「君」。

今までだって、色々な出来事を一緒に乗り越えてきました。

だから、どんなに悲しい世界で生きていたとしても、いつかは幸せな日々を掴めると信じているのです。

「瞳を閉じないで」というのは、絶望しないでという意味が込められているのでしょう。

今はまだ生きにくい世界で、他人に冷たい人や傷ついている人が多いかもしれない。

主人公や「君」が描いている夢が実現できないような厳しい世界かもしれない。

それでも、絶望せずに頑張り続ければ、2人の夢は叶うだろうと歌っているように感じられます。

主人公がみんなに問いかけていること

いつか必ず 報われると 信じれば どんな悲しみにも負けはしない
人は 現実の風に向かい 絶望の崖を乗り越え 投げやりの海に潜って
喜びの空を飛ぶ日も 大切な人の傍にいて
ただ それだけで良いんだよ もう見えているんだ 僕には

出典: WHITE DAYS/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

理不尽な世界に不満を覚えている主人公と「君」。

しかし、いつか必ず報われると信じながら、襲いかかってくる悲しみへと立ち向かっていきます。

主人公と「君」だけでなく、色んな人がそのような生き方をすればいいのにと歌っているようです。

この世界に絶望するばかりでは、何も状況を変えることができません。

だから、どんな人も「絶望の崖」や「投げやりの海」に立ち向かう必要があるのです。

そうすれば、いつか幸せな日々を掴むことができるのでは?と問いかけているように見えますね。

「君」も同じ気持ちになっている

感じているよね きっと君も
さぁ 手を繋ごう

出典: WHITE DAYS/作詞:小渕健太郎 作曲:小渕健太郎

歌詞の最後では、大事な「君」に歌いかけていますね。

きっと「君」も主人公と同じような気持ちになっているのだと思います。

2人はこれからも手を取り合って、共に人生を乗り越えていくのでしょう。