全てが彼女のために

Sometimes I feel like
(Oh, the whole human race)
Jazzin' for Blue Jean
(Oh, and when my Blue Jean's blue)
Blue Jean can send me

出典: Blue Jean/作詞:David Bowie 作曲:David Bowie

“たまに僕は感じるんだ

(あぁ、全人類が)

ブルージーンのことを楽しませてるんじゃないかって

あぁ、ブルージーンが悲しんでいる時

彼女は僕を虜にするんだ”

とても強烈な歌詞です。

世の中全てあいつのためにあるんだよ、そう思う気持ち。

そういう気持ちは、Blue Jean本人の性格から分かるのでしょう。

彼女の性格とはずばり、「どんな時でも楽しめる性格」なのではないでしょうか。

人類みんながBlue Jeanを楽しませているように見えるのです。

どんな人と話しても、大笑いするような、ダメージジーンズを履いた女の子。

なんだかBlue Jeanの人物像が浮かび上がってきました。

そして、悲しむときはとことん悲しむのです。

情緒豊かな人。

そんなBlue Jeanに主人公は恋しているのでしょう。

求める主人公

(Oh, somebody send me)
Somebody send me
(Oh, somebody send me)

出典: Blue Jean/作詞:David Bowie 作曲:David Bowie

“誰か僕をワクワクさせてよ

誰か、僕をワクワク

誰か…”

この部分では、主人公の性格を感じることができます。

それは、Blue Jeanを「良い」と思うくらいに軽い性格です。

この曲のコンセプト通りですね。

軽い男、快楽を求める男、それでもBlue Jeanを好きな男です。

この部分の嘆きは、刺激を求める男そのものでしょう。

Blue Jeanという情緒のはっきりした女性に惹かれている。

ゾクゾクさせられている。

そんな中でのこの表現は、さらなる刺激を求めているという描写をしているのです。

夢見る主人公

詩を読めるようになりたい

One day I'm gonna write a poem in a letter
One day I'm gonna get that faculty together
Remember that everybody has to wait in line

出典: Blue Jean/作詞:David Bowie 作曲:David Bowie

“いつの日か、手紙に詩を書いてやる

いつかそんな才能も一緒についてくるよな

覚えておいて

誰だって列になって待たないといけないんだ”

この歌詞から、主人公の教養への憧れを見ることができます。

手紙はBlue Jeanに宛てたものでしょうか。

その手紙の中に良い詩が書けるくらいになりたいな、という願望があるようです。

そして特徴的なのが、続く歌詞

「才能もついてくる〜誰だって待たなければいけない」というところです。

この自信というより楽観といえるような発言は、主人公の性格でしょう。

軽い男は将来について深く考えることはないのだと思います。

その証拠に、才能もいづれ芽生えるからといっているのです。

高尚さへの憧れ?!

Blue Jean,
Look out world you know I've got mine
She got Latin roots
She got everything.

出典: Blue Jean/作詞:David Bowie 作曲:David Bowie

“ブルー・ジーン

僕の手にした世界をよく見てごらんよ

あの女性はラテンの血が流れてる

あの女性はなんだって持っている”

これは、先ほどの教養への憧れと似たところを掴むことができます。

この曲で一番頭をかしげる人が多いであろうこの部分の歌詞。

端的にいえば、「良いところに生まれたかったな」という願望ではないでしょうか。

Blue Jeanも、主人公も少し不良っぽいところがあります。

軽い・チャラチャラしているわけですから。

そんな主人公が自分の立っている身分に絶望している一節だと思うのです。

「僕の手にした世界」とは、自分の能力のことです。

それが如何なるものか、といっている。

これはいうまでもなく、「とるに足らないものだ」と自分自身を嘆いているのです。

そして歌詞に出てくる「あの女性」。

これは高尚な人種の女性のことです。

教養があって、経験があって、理知的で能力がある。

「ラテン」というのは上流の身分、貴族的な意味を持った単語です。

そして、わかりやすいのが「なんでも持ってる」といっている部分。

無知な自分がちっぽけに見えているのでしょう。

だからこそ、教養人たる女性が魅力的でなんでも持っているように映るのです。

終わりに

いかがでしたでしょうか。

安っぽい女と、男の曲「Blue Jean」の魅力をご理解いただけましたか?

この曲は、グラムロックらしい荒廃した世界観を描いています。

その中にもサウンド面の多様性があるのがまた魅力的。

今日の和訳を理解しながら次この曲を聴くと、違う楽しみ方を見つけられるかもしれませんね。

影響を受けたと公言するアーティストも多い伝説のロックバンド、BOOWY。彼らの最大のヒット曲でもある名曲「Marionetto」について、歌詞やPV、TAB譜情報を見ていきましょう。