着実に人気を集めてきているバンド「My First Story」

My first storyとは・・・

Vo.Hiro GT.Teru GT.Sho Ba.Nob Ds.Masackの五人で2011年に、結成されたバンドで、なんと翌年に1st Album「MY FIRST STORY」でデビューを果たし、オリコンウィークランキングで初登場16位という快挙を成し遂げます。

さらに、まだデビューしたてながらも数々のフェス、音楽イベントに参加し、会場が入場規制をするほどの大盛況を収めました。飛ぶ鳥を落とす勢い、とはまさにこの事ですね!

さらに、ヴォーカルHiroさんの実兄は、あのOne Ok RockのヴォーカルTakaさんなんです!!凄い兄弟です。

そんな事もあってか、My First Story がデビューしたばかりの頃、Takaさんの実弟がヴォーカルを務めるバンドという事で話題になりました。また、ファンからは「マイファス」という愛称で呼ばれています!


アニメ「信長協奏曲」の主題歌に抜擢

若手ながら、着実に人気を獲得していったマイファスは、2014年の夏頃から深夜に放送されていたアニメ「信長協奏曲」の主題歌を担当することになりました!

その曲が「不可逆リプレイス」でした。この曲名を初めて見た人は、どういう意味を持っているのか分からないと思います。僕も最初は良く分かりませんでした。

そこで、アニメ主題歌にもなった「不可逆リプレイス」の歌詞を筆者が独自に解釈をしていきたいと思います!※歌詞が同じところは、最初の解釈のみにし省略してあります。

一番の歌詞

実はこの曲、MVを見て気付いた人もいるかもしれませんが、「信長協奏曲」に合わせて歌詞が作られています。そういった経緯から、「信長協奏曲」の内容と合わせて、歌詞を解釈していきたいと思います。

主に、アニメの中で歌詞に合っているキャラクターは、主人公である「サブロー」と、主人公を支えることに
なる「ミッチー」だと思います。サブローは、どこにでもいる平凡な高校生でしたが、ひょんな事から戦国時代にタイムスリップしてしまい、自分と姿そっくりな人物に出会います。

そう、それが「ミッチー」だったのです。そのミッチーが、本物の織田信長なのですが、自身が病弱だったこともあり、自分と姿がそっくりなサブローに「織田信長」として生きていく事を託します。

つまり、サブローは、「偽の織田信長」であり、ミッチーが「本物の織田信長」なのです。そして、ミッチーは「明智光秀」として生きていくことになり、サブローを支え、時にはサブローの影武者となって生きていきます。

Wake in Loneliness!! Lonliness!!
(目を覚ませ!!孤独に!!)
Falling inside your story
(君の物語に落ちてゆく)
waking after you!! after you!!
(君の後を歩んでく!! 続いてく!!)
I will share my time
(僕の時間を共にしよう)

迷い込んだ世界で

僕の影と重なって 今

I can't go back.
(もう戻れない)

出典: http://utaten.com/lyric/MY+FIRST+STORY/%E4%B8%8D%E5%8F%AF%E9%80%86%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B9/

一番の出だしの歌詞ですが、サブローの視点を表していると思います。英語詩の部分は、サブローがミッチーと出会い、織田信長として生きていく事を決めた事、日本語に変わって、「迷い込んだ世界」は、もちろん戦国時代、「僕の影」は、ミッチーをそれぞれ表しています。

そして、迷いこんだ世界(=戦国時代)で、自分が織田信長として生きていく事になってしまい、「I can't go back.(もう戻れない。)」となっています。サブローの不安と、「織田信長という人物を背負って生きていくんだ。」という覚悟の両方が伝わってきますね。

決定的「僕」の証明は

時代を今超えて 物語る

I will be the brand new age yeah from this day !!
(僕は、この日から新しい時代を立ち上げる!!)

I will save myself
(自分自身で生き延びる)
and the time is now!!
(その時は今だ!!)

Kill my Weakness!! Weakness!!
(己の孤独を消し去れ!!)

必ず 越えて 泣いて 去って

And I stay alive!! stay alive!!
(ずっと、生き続ける!!)

最後を信じたくはなくて!

Kill my Weakness!! Weakness!!
(己の孤独を消し去れ!!)

いつか気付いたとしても

I will prove myself that I have lived today
(僕は、今日も生きている事を証明したいんだ。)
Stating Now!!
(始めるのは、今だ!!)

出典: http://utaten.com/lyric/MY+FIRST+STORY/%E4%B8%8D%E5%8F%AF%E9%80%86%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B9/

こちらの歌詞もサブローの視点を表しています。『決定的「僕」の証明は 時代超えて今物語る』とありますが、これは、サブローが信長として生きていくという事実が、戦国時代(時代)を越えて、今(現代)まで語られていくという事だと思います。

「I will be the brand new age yeah from this day !!
(僕は、この日から新しい時代を立ち上げる!!)

I will save myself
(自分自身で生き延びる)
and the time is now!!
(その時は今だ!!)」

これは、サブローの史実通りの信長として生きるのではなく、「新しい信長」として、生きていくという覚悟が感じられます。そして、サビの「Kill my Weakness ~ Starting now」ですが、

新しい織田信長として生きていくことを決意したサブローですが、その決意と、不安との葛藤をまさに表しているといえます。史実通りの織田信長は、本能寺の変で亡くなりますが、サビの途中にも「And I stay alive!! stay alive!!(ずっと、生き続ける!!) 最後を信じたくは無くて」とある通り、その最後(本能寺の変)では死にたくないという気持ち、

I will prove myself that I have lived today
(僕は、今日も生きている事を証明したいんだ。)
Stating Now!!
(始めるのは、今だ!!)」

とあるように、いつか史実通りの信長が死ぬ運命に気付いたとしても、自分が新しい信長として生きていくことで、その証を残したい、そして、それは今もう始まってるんだ!!という前向きなサブローの強い気持ちが読み取れます。

二番の歌詞

変わり果てた 景色で

自らの運命知って また

We'll carry on!!
(僕らは、進んでいくよ!!)

絶対的「僕」の存在は

形を変え今響き渡る

I will be the brand new age yeah from this day!!
(僕は、この日から新しい時代を立ち上げていくんだ!)

Wake in Lonliness!! Loneliness!!
(孤独のまま目を覚ませ!!)

いつかは 絶えて 消して 散って

waking after you! after you!
(君の後を歩いてく!続いてく!)

どうなったって悔いはなくて

Wake in Loneliness!! Lonliness!!
(孤独のまま目を覚ませ!!)

もう理由なんて無くていいの!

I will prove myself that I have lived today
(僕は、今日も生きている事を証明したいんだ。)
Starting Now!!
(始めるのは、今だ!!)

出典: http://utaten.com/lyric/MY+FIRST+STORY/%E4%B8%8D%E5%8F%AF%E9%80%86%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B9/

二番の歌詞ですが、ミッチーの視点から書かれていると思います。「変わり果てた 景色で」は、今まで織田信長として生きてきた自分が、サブローが現れたことで、家臣である明智光秀として生きることになった事で、景色が180度変わったという事を表しています。

We'll carry on!!
(僕らは、進んでいくよ!!)」

自らの運命(=新しい信長であるサブローを、自分が支えていくという事)を知って、サブローと共に、一緒に戦国時代を突き進んでいくんだ!という、ミッチーの強い決意が伝わってきますね!

I will be the brand new age yeah from this day!!
(僕は、この日から新しい時代を立ち上げていくんだ!)」

これは、本来は織田信長であった自分が、明智光秀に「形を変え」て生きることで、今(現代)に史実通りではない、新しい歴史が刻まれていくという事が表されています。

「Wake in Lonliness!! Loneliness!!
(孤独のまま目を覚ませ!!)

いつかは 絶えて 消して 散って

waking after you! after you!
(君の後を歩いてく!続いてく!)

どうなったって悔いはなくて」

再び、サビになりますが、特に「いつかは 絶えて 消して 散って」、「どうなったって悔いはなくて」「もう理由なんて無くていいの!」は、まさにミッチーのサブローの為なら自分の命を捨ててでも何でもするといったような忠誠心のようなものが読み取れます。一番のサブローの視点から捉えたサビと一部分が変わるだけで、とらえ方がまるで変わってくるのが面白いところです!

三番の歌詞

I don't know why
(僕はなぜだかわからない
But you saved me.
けど君は僕を救ってくれた。)
Wherever you came from
(君がどこから来ていようとも
feel you inside me.
僕の中で君を感じてる。)
maybe it's too late
(もう遅すぎるかもしれない、
I've decided to live only for you
君の為だけに生きていくと決めたのが。)
I will follow you! follow you!
(ついてくよ!ずっと!)
If I die for you
(もし、君の為に死ぬのなら
I will lead you! lead you!
導くよ!必ず!)
For the brighter future
(もっと明るい未来の為に)
Never fade away! fade away!
(決して、離れない!)
keep you close to me! close to me!
(僕のすぐそばに居て!ずっと!)

何年経っても待っても

失くさぬ様に抱きかかえた

ずっと悲しくて虚しくて

もう先なんてないから!

Kill my Weakness!! Weakness!!
(己の弱さを消し去れ!!)

必ず 越えて 泣いて 去って

And I stay alive!! stay alive!!
(ずっと、生き続ける!!)

最後を信じたくはなくて!

Kill my Weakness!! Weakness!!
(己の孤独を消し去れ!!)

いつか気付いたとしても

I will prove myself that I have lived today
(僕は、今日も生きている事を証明したいんだ。)
Stating Now!!
(始めるのは、今だ!!)

出典: http://utaten.com/lyric/MY+FIRST+STORY/%E4%B8%8D%E5%8F%AF%E9%80%86%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%B9/

三番の歌詞ですが、サブローとミッチーの二人の視点が、入り混じっているものとなっています。最初、英語詩がしばらく続きますが、これは、ミッチーのサブローに対する気持ちが表されています。ミッチーは、まだ織田信長として生きていた頃、織田家が嫌になり、出奔しました。

簡単に言うと、家出みたいなものですね。そして、その途中に現代からタイムスリップしてきたサブローと出会います。自分と姿がそっくりなサブローに、ミッチーは織田信長の座を託しました。そうすることで、自分は無事、織田家から離れることが出来た訳です。

もし、サブローと出会っていなかったらどうなっていたでしょうか?おそらく、途中で捕えられて、処刑されていたかも知れません。つまり、ミッチーにとって、サブローは命の恩人な訳です。そういった経緯もあり、

「If I die for you
(もし、君の為に死ぬのなら
I will lead you! lead you!
導くよ!必ず!)」

このようにあるように、ミッチーのサブローの為なら自分が死んだとしても、何でもするという強い気持ちが表れていると同時に、

「Never fade away! fade away!
(決して、離れない!)
keep you close to me! close to me!
(僕のすぐそばに居て!ずっと!)」

サブローと絶対に離れず、生きていくんだ!!という前向きな気持ちも感じ取れます。二人が固い絆で結ばれていることが分かる部分ですね!

「何年経っても待っても失くさぬ様に抱きかかえたずっと悲しくて虚しくてもう先なんてないから!」

今までは、ミッチーの視点が続いてましたが、ここからはサブローの視点に切り替わります。

「何年経っても待っても失くさぬ様に抱きかかえたずっと悲しくて虚しくて」 は、サブローのタイムスリップする前に過ごしていた現代に対する、忘れられない思いがつづられています。いきなり、現代から戦国時代へとタイムスリップして、生活がまるっきり変わってしまった訳ですから、今まで過ごしていた「現代」に未練があるのも痛いほど分かりますね。

けれど、もう戻れないと分かった以上、「今(=戦国時代)」を新しい織田信長として、必死に生きていくしかありません。そんな決意が、「もう先なんてないから!」という様に、力強く表されています。