5.自由へ道連れ

さて、ここからは5thアルバム【日出処】に収録の楽曲が並んでいます。

また同時に、東京事変としての活動を解散した後の椎名林檎楽曲ともなるわけですね。

この【自由へ道連れ】は、中居正広主演のドラマ「ATARU」の主題歌にもなった楽曲です。

疾走感のある音の中に垣間見える、生きる中での迷いや焦り、そして決意の強さを歌った歌詞

それらが非常に印象的な1曲となっています。

またこのMVに登場しているのは、世界の美しい顔TOP100にも選出された若き頃の小松菜奈

真っ直ぐな黒髪ロングヘア―をばっさり自分の手で切るという、衝撃的な演出にチャレンジしています。

そんな彼女の強い意志の宿った瞳も、非常に印象的に映っていますね。

6.カーネーション

続いてはNHKドラマ「カーネーション」主題歌となった【カーネーション】

壮大で雄大なストリングスサウンドに、思わずうっとりとしてしまうような1曲です。

楽曲の演奏には東京事変メンバーや、斎藤ネコ率いるオーケストラのメンバーも参加しています。

このロマンティックな世界観は、楽曲のMVにもしっかりと投影されていました。

広大な夜空に瞬く星たちの中で、優しくも力強く歌い上げる椎名林檎

楽器陣の姿も夜空に映し出された影のように表現されています。

そんな美しい映像美も必見の楽曲となっていますよ。

7.NIPPON

そんなロマンティックなサウンドから一転して、続いてはロックテイストが格好いい【NIPPON】

サッカーW杯のテーマソングとして起用されたことは、皆さん周知の事実でしょう。

彼女の音楽への誇りと、スポーツ選手であれば一度は抱えたことのあるであろう決死の気概

それらを一概に詰め込んだ、多くの人を奮起させる楽曲なのではないでしょうか。

疾走感のあるバンドサウンドに、遠くまで響き渡るような彼女の凛とした声がとてもマッチしたこの曲。

ライブなどでも非常に人気の高い曲として、ファンに愛される1曲となっています。

セルフカバーも多数!ボーナストラックのスペシャルサンクスは!?

8.ありあまる富

続いても5thアルバムに収録の【ありあまる富】

椎名林檎のソロ名義としては、かなり久しぶりのシングル曲としてリリースされたものです。

この当時、彼女はドラマのタイアップや企画のテーマソングなどの仕事を非常に多くこなしていました。

【ありあまる富】も例に漏れず、ドラマ「スマイル」主題歌として起用されています。

また、この曲はMV映像もファンの間で非常に人気の高い楽曲です。

高層ビルの最上階角部屋から次々と投げ出される【ありあまる富】たち。

それらがゆっくりと落ちていき、時には途中で爆破されていく、というこのスロー映像。

歌詞の最後のフレーズとは相反するような意味深な映像が、多くのファンの心を掴んでいるのでしょう。

9.青春の瞬き

さて、ここからは椎名林檎が他者に提供した楽曲をセルフカバーしたものが続きます。

まずは栗山千明への提供を行った【青春の瞬き】です。

2016年の紅白歌合戦にて、来る2020年の東京オリンピックをテーマとして彼女のステージは演出されました。

そこで数年前に解散した東京事変メンバーをバックに従え、彼女が歌ったのがこの楽曲です。

20:16~20:20の出演時間の意図や、東京事変復活の示唆など…。

その演出は当時の椎名林檎・東京事変ファンを大いに感動させ、今も伝説のように語り継がれています。

またこの曲は椎名林檎や栗山千明だけではなく、SMAPのファンたちにとっても大事な曲となっているそう。

彼らの伝説の番組SMAP×SMAPの最終回に、椎名林檎が登場し彼らとこの曲を歌ったのです。

当時のSMAPの状況とこの楽曲の歌詞を重ね、多くのSMAPファンが放送時には涙したそうですよ。

10.人生は夢だらけ

そして女優の高畑充希に、かんぽ生命のCMソングとして提供したのがこの【人生は夢だらけ】です。

彼女がセルフカバーしたバージョンは楽曲はもちろんのこと、そのMVにも多くの注目が集まりました。

話題となったのは、この曲のMVに出演する椎名林檎が着用している衣装

緑のコートは、自身のから譲り受けたという45年もののビンテージ品なんだそう。

そして彼女が首につけている大ぶりなネックレス。

なんとこれは当時4歳の彼女のが手作りしたネックレスだというのです。

母から娘へ、そしてまた親から子へ

椎名林檎というアーティストが、1人の人間として受け継がれたものが表現されている。

そんな素敵なMVなんだそうです。

11.おいしい季節