続いては8thシングルである【茎(STEM)〜大名遊ビ編〜】

この楽曲も、椎名林檎は様々なバージョンを制作しています。

ですが、このシングルのバージョンが収録されたのは実はこのベストアルバムが初めて

これもまたファン待望の収録となったのではないでしょうか。

MVに使用されているのは「短編キネマ 百色眼鏡」の一部のシーン。

この映画は、前述の彼女の3rdアルバムの世界観を元にして制作されたものです。

実は椎名林檎も演者として重要な役を演じているのだそう。

明治・大正の時代感が、アルバムの世界観と非常によくマッチしていますね。

14.りんごのうた

Disc-1のラストを飾るのは、椎名林檎の名刺的楽曲でもある【りんごのうた】

この曲を最後に彼女はソロ活動を休止し、東京事変としての活動を開始しました。

彼女のキャリアの中で、初めてNHK放送の「みんなのうた」に起用された楽曲ですね。

子供向けの楽曲を制作するという彼女の意図の元、歌詞は全てひらがなで書かれています。

MVには、椎名林檎がこれまでのMVの衣装を着用して登場するという粋な演出が。

椎名林檎をデビュー時から応援していた方は、懐かしさも感じられる映像となっていますね。

また、実は東京事変の1stアルバム【教育】にも、この楽曲をアレンジして収録しています。

尖ったバンドサウンドとなった、このバージョンとはまた違った良さのある曲となっていますよ。

15.丸の内サディスティック(neetskills remix)

Disc-1の初回限定盤ボーナストラックは、【丸ノ内サディスティック neetskills remix】

トラックメイカーやDJとして活躍するneetskills

これまでにもあいみょん宇多田ヒカルなどの楽曲のリミックスを発表していました。

そんな彼が満を持して椎名林檎の名曲【丸ノ内サディスティック】をリミックス!

このバージョンは彼女のツアーでも使用された、ご本人公認のものとなっていますよ。

彼のこれまでのリミックス作品は、主に彼のSoundCloudページで聴けるようです。

しかし上記のYouTubeや音楽配信サービスでも視聴可能なので、初回盤を買い逃した方はぜひどうぞ。

Disc-2には現代の女性達に捧げる珠玉の楽曲が!

1.公然の秘密

Disc-2のオープニングを飾ったのは新曲【公然の秘密】

ドラマ「時効警察はじめました」主題歌ともなっています。

通常ベストアルバムといえば、これまで発売した楽曲のみを収録するのがセオリー。

しかしそんな音源の、しかも1曲目に彼女はなんと2枚とも新曲を収録したのです。

いつだってファンの期待を裏切らない、それが彼女が人気たる所以の1つでもあるのでしょう。

公開されたMVではキュートな彼女の警官服姿と、両脇を固めるダンサーのダンスが話題となりましたね。

難易度の非常に高いこのダンス、なんと「教則ビデオ」まで配信されています。

ダンスに自信のある方はぜひチャレンジしてみては。

2.この世の限り

Disc-2にはソロ休止後の楽曲やコラボ曲、セルフカバー曲がメインで収録されています。

【この世の限り】もそんなコラボ曲の1つ。

実の兄である椎名純平と、以前から彼女のサウンドに携わっていた斎藤ネコ

彼らとの夢のような共演が果たされた1曲となっています。

映画「さくらん」主題歌にも起用された為、ご存知の方も多いことでしょう。

MVでは、日常生活を描く人々の中に巧みに音楽が取り入れられた様子が描かれています。

聴いているだけで気持ちがなんだかウキウキしてくるような、そんが楽曲となっていますね。

3.流行

そしてここからは、彼女の4thアルバム【三文ゴシップ】に収録の曲から。

まずはRHYMESTERのMummy-Dが参加したことでも有名な【流行】

彼の軽快なラップリリックハイトーンで歌い上げる椎名林檎のボーカルが非常にクールな1曲です。

また、近未来感を感じさせるような無機質なMVも非常に格好いい映像となっています。

ソロ活動の休止、そして東京事変での活動を経て、椎名林檎は確実に進化して舞い戻ってきました。

そんな彼女のこれからの活動への期待が高まるような、そんな楽曲にも感じられるのではないでしょうか。

4.旬

そしてその4thアルバムのリードトラックにもなったのが、この【旬】

このアルバム唯一のバラード曲となっています。

アルバムデザインと同じく、ヌーディなベージュを基調としたシンプルな楽曲のMV。

こちらも非常に美しい映像として、ファンの間で大変話題になりました。

いよいよ30代を迎える、椎名林檎という女性アーティストの生身の美しさや魅力

それを映像や楽曲を通してストレートに表現した、そんな楽曲となっています。

この曲のMVから、彼女の美しさに憧れたという女性もきっと多かったことでしょう。