続いても栗山千明への提供曲となった【おいしい季節】。
椎名林檎はこのベストアルバムに収録の曲以外にも、数曲彼女に提供をしているようです。
そんな【おいしい季節】を本人がセルフカバーしたものは、明治のチョコレートのCMにも起用されましたね。
一度聴いて頂ければ、聞き覚えのある方もきっと多いことでしょう。
恋する女の子の気持ちを、甘いお菓子になぞらえて歌ったこの曲。
歌詞の印象にピッタリのキュートなサウンドにも、思わずときめく1曲となっています。
12.獣ゆく細道
ベストアルバムもいよいよ終盤に差し掛かってきました。
ラストは彼女の最新アルバム【三毒史】より、名コラボとも称された3曲です。
まずはエレファントカシマシのボーカル、宮本浩次とのコラボとなった【獣ゆく細道】。
彼とのコラボとなった経緯を、椎名林檎は当時こう語っていたそうです。
椎名は「こうしてアイデンティティを持ち始めた曲が、或る詩人の筆致を求めていることに、私はじき気付きました。その人物がこれまで発して来たメッセージを、この曲の中で一度、私なりに要約できないだろうかと考えたのです。そのうえ、一緒に唄ってもらえたらどんなによいだろう、とも」と語った。
出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/獣ゆく細道
そうして出来上がったこの楽曲は、「news zero」の主題歌としても使用されていましたね。
エレファントカシマシ宮本浩次と椎名林檎、両名の持つ文学性と内に潜む狂気。
それが見事に表現された、まさに名コラボと呼ぶに相応しい1曲となっています。
13.長く短い祭
そして東京事変のメンバーとしても以前から椎名林檎と関わりの深かったギタリスト、浮雲。
現在はペトロールズというバンドで、本名の長岡亮介としても活動していますね。
そんな彼を今回ボーカリストとして迎え入れたのが、この【長く短い祭】です。
元々少し高めのウィスパーボイスが、椎名林檎のハスキーな声と相性抜群だった彼。
東京事変ファンにとってはお馴染みのコンビが、満を持してのコラボレーションとなりました。
夏の少し熱気を帯びた浮かれた空気感が、鮮やかな色彩を以て表現されたこの曲。
ラストがセンセーショナルなMVも、ぜひファンの皆様には必ず見て頂きたい映像となっています。
14.目抜き通り
そして約30曲を収録したこのベストアルバムのラストを飾るのは【目抜き通り】。
ウルフルズのボーカル、トータス松本とのコラボレーションとなった1曲ですね。
また、この曲は銀座に新設されたショッピングモール「GINZA SIX」のテーマソングにもなりました。
その為、煌びやかな街並みの雰囲気を彷彿とさせる華やかなサウンドやMVが特徴的な楽曲です。
聴いているこちらもなんだか気持ちが盛り上がってくるようなこの曲。
デビュー20周年を迎えてなお、これからも椎名林檎の音楽活動は輝かしい道を歩んでいく。
そんな気配すら漂わせるような、素晴らしいベストアルバムのエンディングなのではないでしょうか。
15.ジユーダム(ヒャダインのリリリリ☆リミックス)
そんな華々しいエンディングの後に、おまけとして収録されたボーナストラック。
それが【ジユーダム(ヒャダインのリリリリ☆リミックス)】です。
元々アルバム【三毒史】に収録されていたこの【ジユーダム】。
NHKのご長寿番組「ためしてガッテン!」のテーマソングとしても使われていましたね。
ここで収録されているのは、そんな【ジユーダム】をプロデューサーのヒャダインがリミックスしたものです。
彼らしいピコピコとした電子音サウンドが、楽曲の新しい一面に気づかせてくれる。
そんな彼の遊び心に富んだ、素敵なアレンジとなっています。
初回盤限定の音源ですが、こちらもぜひチェックしてみて下さい!
最後に
いかがでしたか?
本日は椎名林檎【ニュートンの林檎~初めてのベスト盤~】に収録の全楽曲を解説致しました。
これから椎名林檎を聴きたいという方、これまで椎名林檎をずっと聴いてきたという方。
どちらのファンにとっても大事に手元に持っておきたい、必聴の1枚となっています。