名曲「ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~」

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ドリカムの40枚目のシングルとなった「ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~」は2007年10月に発売された作品。

筆者も含めドリカム楽曲が青春の中心だった年代にとって、この未来予想図シリーズはどの曲も懐かしい思い出がいっぱいある名曲です。

2007年に映画未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜』の主題歌と挿入歌として書き下ろされた曲ですが、この楽曲の始まりは1991年の「未来予想図」。

1991年11月にリリースされたドリカムにとって4枚目となるアルバム『MILLION KISSES』に収録された1曲で、富士フィルムのCMソングになりました。

1998年に発売されたアルバム『LOVE GOES ON…』に「未来予想図」の第二弾となる「未来予想図Ⅱ」が収録されシリーズ化される匂いをかもし出します。

「未来予想図」のキーフレーズはア・イ・シ・テ・ルの5文字

未来予想図でリスナーに衝撃を与えたのは、「アイシテル」の表現の仕方でした。

「未来予想図」ではヘルメットを5回ぶつけて「ア・イ・シ・テ・ル」と言います。

「未来予想図Ⅱ」では、車のブレーキランプを5回踏んで「ア・イ・シ・テ・ル」と言うのです。

今までの日本のポップスの中で、こんなアイシテルの伝え方をできる人は誰もいませんでした。

ドリカムを聞きながら青春を過ごした世代は、一度は必ず試みてみた「アイシテル」のサインなんですよ。

ドリカムの曲は、どれもとても新鮮でポップでまさに綺羅星のごとく現れた紛れもないスーパースターでした。

このセンセーションは音楽に留まらず、これがきっかけでブレーキが5回点滅するコントロールリレーまで発売されたほど。

ドリカムの「未来予想図」シリーズは、日本の若者の恋愛シーンを塗り替えた歴史的な楽曲となったのです。

映画『未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜』

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松竹の映画未来予想図〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜』は、2007年10月に公開された恋愛物語。

ドリカムの「未来予想図」にヒントを得たあらすじで、劇中はもちろんドリカムの楽曲が使用されています。

映画の主な出演者をご紹介します。

出演者はこちらの面々

宮本さやか(出版社の編集者) - 松下奈緒
福島慶太(建築事務所の建築士) - 竹財輝之助
井上拓己(花火師) - 原田泰造
井上苑 - 西田尚美
村本美樹 - 関めぐみ
平尾稔(慶太の大学時代の同級生) - 弓削智久
宮本あすか(さやかの妹) - 藤井美菜
中島良郎(サグラダ・ファミリアでの唯一の日本人彫刻家) - 加藤雅也
後藤大介(出版社の編集長、さやかの上司) - 石黒賢
宮本陽子(小料理屋のおかみ、さやかの母) - 松坂慶子

出典: https://ja.wikipedia.org/wiki/未来予想図_〜ア・イ・シ・テ・ルのサイン〜

物語は、商社に勤める宮本さやか(松下奈緒)と恋人の建築家福島慶太(竹材輝之助)との間に繰り広げられるラブストーリー。

将来の夢に向かって突き進む慶太に背中を押されるように、さやかも自分の夢を実現しようと、商社から編集者へ転職します。

そんな矢先、恋人の慶太はなんとスペインへの転勤が決定してしまいます。

それぞれの夢を追いかけて違う道を歩み始めようとする二人の未来予想図は一体どんな風になってしまうのか…

「ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~」歌詞紹介

ちゃんとあなたに伝わってるかな?

ねぇ あなたとだからここまで来れたの
ねぇ あなたとだから未来を思えたの

どんな明日が待ってるかは 誰にも分らない毎日を
あたりまえのように そばにいて
いろんな’’今日を’’過ごして来たのだから

出典: ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和

〇〇を描いて作った歌詞

「ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~」は最初の「未来予想図」から16年が経過しています。

ここで、二人が歩んできた歴史を振り返ってみると、歌詞の意味が良く理解できます。

「未来予想図」の二人は、ヘルメットを5回ぶつけて「アイシテル」と言っていましたから、原付免許が取れる16歳だったと仮定します。

その後「未来予想図Ⅱ」は車のブレーキランプを点滅させての「アイシテル」メッセージですから、明らかに20代前半といったところでしょうね。

その長いお付き合いが続いた二人は、この2007年「ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~」ではきっと結婚したのだと筆者は予想しています。

「あなたとだからここまで来れたの」

「あなたとだから未来を思えたの」

は明らかに現在落ち着いた関係にあるからこそ言える言葉でしょう。

「あたりまえのようにそばにいて」

「いろんな今日を過ごして来たのだから」

結婚してもしくは同棲をして毎日を一緒に過ごしているカップルの姿が伺えます。

結婚しても伝えたい「アイシテル」の言葉

ちゃんとあなたに伝わってるかな?
メット5回ぶつけたりブレーキランプ踏んだり
ア・イ・シ・テ・ルって伝えられてるかな?
二人の’’今’’が’’昨日’’に変わる前に

出典: ア・イ・シ・テ・ルのサイン~わたしたちの未来予想図~/作詞:吉田美和 作曲:吉田美和

付き合いが長くなってもいつも彼、彼女に「アイシテル」を伝えてきた二人。

バイクで何処へでも二人で出かけた頃は、ヘルメットをぶつけて「アイシテル」を表現。

車で出かけるようになってからは、彼女を送り届けたら車のテールランプで「アイシテル」と点滅サイン。

そんな二人の歴史は、年月を重ねても成長し続けているよう。

彼女がここまで来れたのは、彼だったから。

彼女の未来は、彼とだから考えられたこと。

いつもそばにいて、当たり前のように過ごして来たけど、明日になる前にもう一度「アイシテル」と伝えたい!という彼女の気持ちが表現されています。